札幌市とイオングループ4社は30日、「さっぽろまちづくりパートナー協定」の締結に合意した。これまでイオン北海道が札幌市と2009年に同協定を結んで環境活動や災害支援など協働で実施してきたが、今回イオン本体とともに同グループのダイエー、マックスバリュ北海道も加えて市と連携・協力してまちづくりに取り組むことになった。
イオン北海道と札幌市は09年1月23日に「さっぽろまちづくりパートナー協定」を締結している。同協定は、清掃や美化といった環境活動、災害に強い安心・安全なまちづくり、障害者の自立支援を通じた共生のまちづくり、文化芸術の振興支援で創造性を育むまちづくりなどを協働で実践することを目的にしている。
今回、合意したのはイオングループのダイエーとマックスバリュ北海道、さらにイオン本体にも同協定を広げ、市とイオングループの資源を相互に活用、市の発展に寄与するというもの。
この協定の取り組みを具体化する一環として3月1日からイオンは電子マネー「創造都市さっぽろWAON」を発行する。イオンやダイエー、マックスバリュの店舗をはじめマクドナルド、ファミリーマートなど全国17万3000箇所の「WAON」加盟店でこの電子マネーを利用して支払うと、その金額の一部がイオンから札幌市に寄付され、文化芸術振興に供される。同電子マネーは道内のイオングループ店舗で販売され6万枚を目標にしている。発行手数料は300円でチャージ金額の上限は5万円。
なお13年12月末現在のWAON発行枚数は約3780万枚で年間利用金額は約1兆2000億円となっている。