上光証券が毎月積立型投資信託を販売、代金回収サービスの利用で金融機関の既存口座から自動引き落とし

金融

宮脇、松浦、高向各氏 011 上光証券(本社・札幌市)は来年から始まるNISA(少額投資非課税制度)に合わせ毎月積立型の投資信託の販売を始める。第一弾として提携している小樽信用金庫の口座から自動引き落としで上光証券の口座に振り込まれるようにして毎月1万円から利用できるようにする。既存の口座から引き落とされるので新たに口座を作る手間が省ける。上光証券では、この代金回収システムが利用できる他の信金や信用組合、農協系金融機関とも提携して、毎月積立型投信を投資に馴染みのなかった若年層などに販売、貯蓄から投資の流れを加速させる。(写真は、上光証券本社)
 

 
 上光証券が毎月積立型投信を販売するのは初めて。東京のアーツ証券が組成する3種類の投信を扱い、日経平均レバレッジ・インデックスに連動する初心者向けなど、資産形成を始める若年層に向けて販売。投資の裾野を広げる商品として来年4月から取扱いを始め、早期に1千口座を獲得する。
 
 既に業務提携している小樽信金に口座を持つ預金者なら、上光証券に口座を作るだけで小樽信金の口座から毎月自動的に引き落とされ、投信を購入することができる。小樽信金からの引き落としには通常は手数料が発生するが上光証券が負担する。
 
 金融機関の口座から自動引き落としされる代金回収サービスを利用できるのは信金や信組、農協系金融機関に及ぶため、上光証券では小樽信金以外にも業務提携先を広げ、毎月積立型投信の販売を積極化していく考え。
 
 松浦良一社長は、「貯蓄から投資への流れを広げるには、まず投資商品に親しみを持ってもらうことが必要。定期預金と同じ感覚で毎月積立型投信を利用してもらいたい。当社はその伝道師の役割を担って普及活動の一環として取り組んでいきたい」と語っている。

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