豊月(本社・苫小牧市)が展開している「フードD生鮮市場沼ノ端店」(同市北栄町1丁目24-5)が、好調な売り上げを確保している。2024年11月、隣接地に「コープさっぽろぬまのはた店」がオープンするのに先立って、「生鮮市場」に業態変更、生鮮の安さとおいしさ、品揃えの多さが消費者に受け入れられているため。ガチンコ勝負と言われた両店の戦いは、今のところ「フードD」が有利なようだ。
(写真は、「フードD生鮮市場沼ノ端店」)
豊月が、沼ノ端地区に店舗を設けたのは、2004年7月。当初は、JR沼ノ端駅の海側に店舗があったが、2007年7月に現在地に移転、「フードD沼ノ端生鮮館」(売り場面積約700坪)をオープンさせた。その後、「フードD365沼ノ端店」に店舗名を変更して展開してきたが、2024年11月に向かい側に「コープさっぽろぬまのはた店」が新規オープンするため、ひと月前の10月に「生鮮市場」に業態を転換した。
「生鮮市場」の屋号は、JR北海道フレッシュキヨスク(本社・札幌市中央区)や産直(同・同市厚別区)が使用しているが、豊月は、自社で業態開発した生鮮強化型の店舗を「生鮮市場」として、2024年8月に「フードD365OASIS」(苫小牧市澄川町1丁目2-11)を「フーD生鮮市場澄川店」に切り替えて展開を始めた。
同社の「生鮮市場」は、生鮮4品(青果・水産・畜産・惣菜)の売り上げ比率を50%以上にして、粗利率(売上総利益率)を高め、それを原資にグローサリー、日配品を低価格で販売する業態で、「ロピア」に近い業態だという。「EDLP(毎日低価格)とおいしさ、SKU(在庫保管単位)の幅広い展開、そして接客サービスの良さを売りにしている」(豊岡雄次郎社長・COO)。
「フードD生鮮市場沼ノ端店」に切り替えた1年目は、前年比140%程度の大幅な伸びを続けた。コープさっぽろは、近隣に「無印良品コープさっぽろぬまのはた」を誘致したが、駐車台数が少ないため、「フードD生鮮市場沼ノ端店」の駐車場を利用するお客が多く、「無印良品」→「フードD生鮮市場沼ノ端店」という買い物の流れが一定程度できているという。
業態変更から2年目に入って、売り上げの伸びは落ち着いてきているが、それでも前年比110%を確保している。「生鮮市場の業態は、広域集客が可能。また、水産という当社の強いカテゴリーがあるのも、お客を引き寄せる力になっている。リニューアル2年目は、売り上げが前年より落ちることが多いが、口コミも広がって伸び続けている」(豊岡氏)。
真っ向勝負を挑んだ「コープさっぽろぬまのはた店」は、当初予想の売り上げには届いていないもようで、苦戦している様子。価格訴求を強めるとともに、豊月の特売日「五の市」に合わせて「5」の付く日に感謝デーを展開するなど、対抗策を強めている。豊月は、共同仕入れ会社の北海道CGC(本社・札幌市豊平区)に加盟しているが、同社の横山清社長(アークス会長CEO)は、「コープさっぽろぬまのはた店」オープンに際して、豊岡社長に「徹底期に戦え」と助言したという。目下のところ、その助言が功を奏して、「フードD生鮮市場沼ノ端店」が、有利な戦いを進めている。



































