【新店の研究】「ロピア中の島店」~真の実力が試される旗艦店~

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 OICグループ(本社・川崎市幸区)のロピア(同・同)が、北海道に進出してから1年強、2026年1月13日にオープンした5店舗目の「ロピア中の島店」(札幌市豊平区中の島2条6丁目2-70)は、真の実力が試される北海道の旗艦店と位置付けられる。道内の「ロピア」の今後を決める岐路になる店舗でもある。大きく化けるか、それとも他のスーパーとの競争に吞まれるか、「中の島店」は、船の切っ先のような役目を負っている。(写真は、2026年1月13日にオープンした「ロピア中の島店」)

「ロピア」の北海道進出は、熱狂をもって受け入れられた。2024年11月、イトーヨーカドー屯田店跡の1階にオープンした「屯田店」(札幌市北区)は入店まで3時間、初日で1万5000人が押し掛け、全国の「ロピア」でオープン初日としては、過去最高売り上げを記録するほどだった。それから1年強、5店舗目となった「中の島店」は、熱狂こそなかったものの、真冬の厳冬下に200人以上の行列ができ、「ロピア」人気が衰えていないことを見せつけた。

(写真は、鮮魚売り場)

 ロピアの相川博史取締役北海道・東北営業本部長は、「これまでの店舗は、ヨーカドー跡など商業施設内の居抜き出店だったため、売り場づくりに制約があった。今回は、自分たちが思った通りの面積で、思った通りの店づくりができた」と言う。  
 建物自体は賃借しているが、バックヤードの配置や柱の位置など、これまでの蓄積が反映された約650坪の売り場になっている。青果、精肉、水産、惣菜が、スーパーの勝負所といってもいい部門だが、水産では、初の対面販売を試みている。料理の仕方や食べ方などをお客に提案しながら展開しており、市場の活気を再現した売り場となっている。

 惣菜売り場は、大半が新商品で、他の「ロピア」にも置いていない商品がたくさん並ぶ。精肉売り場では、牛肉の圧倒的な品揃えで、こちらも他の「ロピア」を凌駕する。「ロピアは出店するたびに、各部門が進化する。常に新しいことが新店舗から始まる」と相川氏は語る。それはまるで、「ロピア」の敵は「ロピア」と言わんばかりだ。

(写真は、精肉売り場)

 製造小売業を目指す、「ロピア」のスタイルを反映した売り場展開もある。2024年10月に子会社化した北海道千歳ハム(千歳市)の商品をPB(プライベートブランド)化、畜産コーナーの棚の半分近くを占めるまで拡大している。その他のカテゴリーでもPB商品が目立っている。さる競合スーパーの幹部は、「PB商品には勉強の後が窺える。侮れない」と話す。PB商品の比率が高ければ、その分、利益率は高くなる。「ロピア」は、バックヤードでのインハウス製造を重視しており、人時(にんじ)生産性は必ずしも高くない。それをPBの利益率でカバーすれば、店舗の粗利益は高まる。その意味では、まさにこの店舗は、損益分岐点をコントロールする実験場といってもいい。

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