函館の国指定重要文化財「旧相馬家住宅」、ホテルとして保存利活用

観光

 函館の国指定重要文化財「旧相馬家住宅」(函館市元町33-2)が、ホテルになって保存・利活用される。2026年3月1日(日)に「旧相馬家kazeno Heritage」としてオープン、泊まることができる文化財になる。将来にわたって継承するため、不動産クラウドファンディングで資金調達してホテルに再生・利活用する事業モデルを採用した。(写真は、ホテルとして保存・利活用される「旧相馬家住宅」)

「旧相馬家住宅」を保存・利活用するのは、バリューマネジメント(本社・大阪市北区)。同社は、「旧相馬家住宅」をホテルとして活用するにあたり、新ブランド「Kazeno Heritage」を始動、地域のシンボルである歴史的資産(ヘリテージ)の保存・継承に繋がる再生型観光を普及させる。1908年(明治41年)に北海道屈指の豪商、相馬哲平の私邸として建築された「旧相馬家住宅」は、函館を望む一等地に、和洋折衷の意匠が凝らされており、国選定重要伝統的建造物群保存地区内に位置し、建物そのものが、国指定重要文化財になっている。

 バリューマネジメントは、蔵まるごと1棟と、後年に増築された元私邸部分を使って、全3室の客室に再生する。全室スイートで、ホテル全体を貸し切るプランも販売予定。インテリアは、建築当時のコンセブトを再構築するようにしており、空間の色彩はラワン材、チェリー材、赤レンガを組み合わせ、土と木が調和するようにする。家具には、北海道産の木材を旭川の家具職人が手仕事で仕上げた「Time&Style」を採用、地産地消と環境への配慮を徹底した。

 また、旧相馬家住宅ゆかりの「江差屏風(レプリカ)」や工芸品を各客室内に配置、展示ケースには入れず、文化遺産を身近に感じる滞在を提供する。国指定重要文化財である建物の保存を最優先するため、館内には火器を使用する調理設備を設けず、「泊食分離」とする。2026年2月4日から公式サイトで予約受け付けを開始している。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER