札証大納会、2025年売買高は前年比69・6%減の311億8300万円

経済総合

 札幌証券取引所は2025年12月30日、15時30分の売買立会終了後に札証2階会議室で大納会を行った。会員証券会社や会員外理事ら約30人が出席して、1年を締めくくった。(写真は、2025年12月30日に行われた札証大納会)

 冒頭、2025年5月に就任した長野実理事長が登壇。長野氏は、「9月にはGX・金融コンソーシアム“Team Sapporo-Hokkaido”の取り組みの一環として、わが国初のESG債のプロマーケット市場を新設したことに加え、2026年GW前後にプロマーケットも開設する。持続可能な社会を実現するために貢献している企業の応援と同時に、企業価値の向上を図っていく企業をさまざまな機関と連携して、地方らしく、泥臭く取り組んでいく」と挨拶。その上で、「今年は、昭和100年の区切りの年だった。新年は、全く新しい時代が始まるという認識の下、新たな決意をもって皆さまと一緒に仕事をしたい」と語った。その後、日本証券業協会北海道地区協会長の伊藤博公・北洋証券社長の音頭で三本締めを行い、今年1年の商いを終えた。

 札証は、2025年にアンビシャス上場1社(4月25日、エレベーターコミュニケーションズ=本社・東京都品川区)、本則重複上場5社(8月5日ピーエイ=本社・双葉郡楢葉町、9月2日LAホールディングス=同・東京都港区、9月11日ヤマザキ=同・浜松市中央区、11月10日清和中央ホールディングス=同・大阪市西区、11月21日テーオーホールディングス=同・函館市)があり、上場数は67社(アンビシャス市場10社、本則市場57社)になった。単独上場数は、18社(アンビシャス市場8社、本則市場10社)になった。2025年の年間売買高は、1億1万9400株で前年比63%減、売買高は、311億8300万円で同69・6%減となった。RIZAPグループ(本社・東京都新宿区)の売買減少が影響したもので、売買高は2020年以降では、2022年の123億1700万円に次ぐワースト2位になった。

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