元道副知事真田俊一氏夫人が開業した「小樽旅亭 蔵群」、事業承継リブランド

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 北海道元副知事真田俊一氏の夫人で「ホテル武蔵亭」(小樽市朝里川温泉)を経営していた、百合子氏が開業した経緯がある「小樽旅亭 蔵群(くらむれ)」は、2026年2月24日、「小樽リトリート蔵群by温故知新」にリブランドオープンする。(写真は、2026年2月24日にリブランドオープンする「小樽リトリート蔵群by温故知新」)

「小樽旅亭 蔵群」は、2002年5月に開業した旅館。小樽の倉庫群をモチーフとし、異なる意匠をもつ18の客室を備えている。2つの宿泊棟と風呂棟、ロビー棟、食事棟の5棟が、渡り廊下で連なる独創的な空間構成が特徴で、建築家中山眞琴氏による設計は、高い評価を得ている。ホテル武蔵亭を運営する真田百合子氏がトップを務めた小樽観光企画が経営してきたが、2025年6月20日から、温故知新(本社・東京都新宿区)、Blueforest Capital Partners(同・同都千代田区)、三井住友ファイナンス&リースの戦略子会社、SMFLみらいパートナーズ(同・同)の3社が経営を引き継ぎ、新たな体制での運営が始まっている。

 今回、「小樽リトリート蔵群by温故知新」にリブランドするにあたり、営業を続けながら段階的に改装する。改装の設計は、開業時の設計を行った中山氏が担い、滞在価値をさらに高めるようにする。具体的には、現在2つある大浴場を、それぞれプライベートなウェルネス体験ができる貸切風呂に変え、温故知新が手掛ける運営施設として初めて、酵素風呂を新設する。併せてスパ、サウナを導入、温浴やデトックスによって身体の巡りを整える最大体験を提供できるようにする。客室数は19室として、定員73人にする。
 温故知新は、「瀬戸内リトリート青凪」(愛媛県松山市)、「壱岐リトリート海里村上」(長崎県壱岐市)、「五島リトリートray」(同県五島市)、「伊豆リトリート熱川粋光」(静岡県賀茂郡東伊豆町)を手がけており、国内5軒目のリトリートシリーズになる。

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