マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも、数多くの新陳代謝の姿がある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2025年30回目は、豊平区月寒東5条13丁目の「グリーンヒルハイツ」。
(写真は、ほぼ解体を終えた「グリーンヒルハイツ」)
東北通は、豊平区と白石区、厚別区、清田区の境界になっている道路。かつては、白石町と豊平町の境界となっていたため、町界道路と呼ばれたこともあったそうだ。そんな東北通と白石・藻岩通が交差する付近にある「ラーメン銀波露札幌月寒店」の東北通沿いに建っていたのが、木造3階建ての賃貸住宅「グリーンヒルハイツ」。1984年に建設されたこの建物の1階には店舗が並んでいたが、近年は、シャッターを下ろした状態が続いていた。
解体工事は、2025年9月18日から始まった。解体工事の発注者は、不動産売買・仲介のアフト(札幌市豊平区)、施工業者はモエレ産業(同市北区)、解体工事は同年11月30日に完了する予定。土地所有者は、個人から2025年4月にセナホーム企画(同市中央区)が取得している。土地面積は約450坪。土地には、遠軽信用金庫(本店・紋別郡遠軽町)が根抵当権を設定している。解体現場の前には、バス停「月寒東5条13丁目」があり、地下鉄南郷13丁目駅から約600mの距離。昭和の賃貸住宅から令和の賃貸マンションに生まれ変わりそうだ。



































