札幌の「昭和の虫食い地」に東急不動産が分譲マンション

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 東急不動産(本社・東京都渋谷区)は、札幌市中央区北2条西22丁目235-50で、分譲マンションを建設する。仮称「札幌市中央区北2条西22丁目計画」というプロジェクト名で、既に着工、完成は2027年9月末。(写真は、東急不動産が分譲マンションを建設する北2条西22丁目の土地)

 北2条西22丁目の南半分の街区は、時間貸しや月極の駐車場と民家が点在する、虫食い状態の土地だった。土地は、昭和の後半から個人地主が合筆を繰り返して、1筆の土地(約1612坪=5322・66㎡)となっていたが、開発は進まず、この界隈に残る未利用地の一つだった。2025年に入ってから東側の土地が分筆され、同年2月に東急不動産(本社・東京都渋谷区)が取得、今回、土地利用が進むことになった。

 仮称「札幌市中央区北2条西22丁目計画」は、敷地面積約791坪(2611・74㎡)のうち、建築面積として約289坪(955・76㎡)を使い、鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造、地上11階建ての建物を2棟建設する。戸数は69戸、延べ床面積は約1938坪(6396・18㎡)、建築物の高さは33・00m。建築主は、東急不動産住宅事業ユニット札幌支店(札幌市中央区)、設計、監理はアイ・エー・シー(同)、施工はNIPPO(本社・東京都中央区)北海道支店(札幌市豊平区)。工期は、2025年10月1日から2027年9月30日までとなっている。

 北2条西22丁目の東側にある土地利用が進むことになったが、同じ個人地主が所有する西側の土地(約821坪=2710・75㎡)や、北2条西21丁目で解体が進んでいる北海道電力グループの「北二条クラブ」跡地の開発が今後、進むことになりそうだ。

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