女満別空港で好評だった「蛇口からオニオンスープ」、流氷シーズンに再登場へ

社会・文化

 玉ねぎの一大産地、北見で収穫された、玉ねぎを使ったオニオンスープを飲んでもらおうと、女満別空港に設置されていた「北海道オニオンスープスタンド」。蛇口を回せばオニオンスープが飲めるもので、今は役目を終えて、オニオンスープの製造会社に戻っているが、流氷シーズンには、再び女満別空港に登場する予定。(写真は、女満別空港に設置されて好評だった「北海道オニオンスープスタンド」)

 このオニオンスープを作っているのは、地域の農協や北見市、民間企業が出資しているグリーンズ北見(北見市)。オニオンスープは、同社の定番商品として、30年以上のロングセラー商品となっており、お土産需要も定着している。これまでにもさまざまな販促を行ってきたが、今回は、蛇口を回せば紙コップに注げるようなスープスタンドを製作、女満別空港2階に設置して、搭乗待ちのお客が自由に飲めるようにした。

 2025年7月に設置すると、「おいしい」と評判になった。このため、空港職員が2時間ごとに、グリーンズ北見のオニオンエキスパウダーを熱湯で溶かしてスープを作って、スタンドに補充するほどの人気に。これを飲んだお客が、空港の売店でスープを購入する好循環が生まれて、スープの売り上げも大きく伸びたという。スタンドは、同年10月初めまで設置されたが、予想外の人気に空港を管理する北海道エアポート(HAP、本社・千歳市)は、今後、他の空港にも設置を検討している。

 グリーンズ北見によると、今回のスープスタンドは、DIYで作ったような簡易型のため、高温のスープを貯めておく容器やパッキンの劣化もあったそうだ。このため、流氷シーズンには、改良を加えた「2号機」を登場させ、再び女満別空港に設置する予定。ちなみに、飲んだ後の紙コップを道外、道内で分別回収したところ、道外が多かったという。

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