北方ジャーナル11月号発売! 今月のトップは、独自スクープ第2弾「倶知安町・羊蹄山麓の違法開発を追う 工事停止勧告までの全真相」

マスコミ

「北方ジャーナル」2025年11月号が今日から店頭に並んだ。今月のトップは、本誌独占スクープ第2弾「倶知安町・羊蹄山麓の違法開発を追う 工事停止勧告までの全真相」。テレビなどのマスコミが大きく取り上げた倶知安町巽地区の違法開発事件の続報をお届けする。都市計画法の違反などを理由に道が6月下旬、事業者に工事の停止を勧告し、仕切り直しを余儀なくされたのは既報の通り。この事件を紐解くため先月号では付近一帯の土地を所有する会社の中国籍社長を取材したが、このほど現地で工事を手掛ける建設会社のトップが取材に応じ、初めてメディアに口を開いた。今回の事業で、法令や条例への対応が後手に回った理由は何なのか。そしてその理由と深い関係がある“元幹部の看過できない問題”とは──。(画像は、北方ジャーナル11月号の表紙)

 根室地域に根付いた地方新聞の後継紙「ネムロニュース」が、創刊3年足らずで廃刊したのは、本年1月のこと。発足当初から指摘されていた労働問題は裁判に発展し、廃刊と前後して経営側に損害賠償を命じる判決が確定した。その命令が、未だ履行されない中、今秋には元記者らが申し立てた不当労働行為事件の審問(関係者への質疑応答)が設けられたが、経営側は出頭を拒否。清算されない負の遺産が、どれほどのものになるのかは、今なお定かでない。

 6月下旬、全国公開されて大きな反響を呼んだ映画『でっちあげ~殺人教師と呼ばれた男』(三池崇史監督・綾野剛主演)。この作品の原作者で、ジャーナリストの福田ますみ氏(69)と旭川市立北星中学校元校長の金子圭一氏(65)による公開対談会が8月24日(日)午後、旭川市内で開かれた(報道被害者支援・札幌旭川市民の会主催)。今回の映画の題材となった22年前の福岡で起きた事件は、これまで本誌などが検証を手掛けてきた「旭川少女いじめ凍死事件」と多くの共通項がある。「“でっちあげ” 旭川女子中学生凍死事件」と題された公開対談で語られた福田・金子両氏が経験した「でっちあげ」とは、そしていじめ事件の利権化を助長するメディアと行政の誤謬とは何なのか。この対談の全貌を6頁にわたりお届けする。

 パレスチナ自治区で医療支援を続ける「北海道パレスチナ医療奉仕団」の団長で医師の猫塚義夫さん(77)が9月27日、「ガザ・パレスチナ医療支援の現場から」と題する講演を、札幌市内で行なった。パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとイスラエルによる戦争が始まって間もなく2年。猫塚団長は、パレスチナの医療関係者が拘束され拷問死するなど、悲惨な状況を報告し、「戦闘の前からガザ地区は16年間も封鎖され、ここでの暮らしは以前から深刻だった。2年前のイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃は、そのような状況下で起きたことを理解してほしい」と呼びかけた。

 任期満了にともなう寿都町長選挙が10月28日(同23日告示)に投開票される。9月1日現在の選挙人名簿登録者(有権者)数は2205人。前回は、現職の片岡春雄氏と前町議で核ゴミ反対や脱原発を掲げる越前谷由樹氏との一騎討ちになり、200票余りの僅差で現職が勝利した(投票率84・27%)が、今回は7選をめざす現職に、「概要調査」への移行反対を訴える新人の大串伸吾氏が挑む。主要な論点は、同調査の是非や住民投票の時期、地域振興のあり方などになる見込みだ。9月に行なわれた社会科学系の研究者グループによる核ゴミ問題に関する町民アンケート調査の報告会や、NUMO主催の地層処分技術シンポジウムを取材しながら、選挙戦の行方を追った。

 このほか、北海道内の自衛官やその親族らが職場を訴えた複数の裁判が札幌で続いている法廷レポート、創立80周年を迎えた稚内信用金庫の増田雅俊理事長へのインタビュー、「訪問診療を通し家庭で過ごす喜びを届けたい」と札幌市内で再出発したウェルビークリニックのメディカルレポートもオススメ。道内の事件、話題が詰まった北方ジャーナル11月号のお買い求めは、離島にいる方も都会に住んでいる方も、お近くのセイコーマートへ。大手書店、アマゾンなどでも購入可能。北方ジャーナルへの問い合わせや注文などは、サイト下にある同誌のバナーをクリック。

※11月号主要コンテンツ
【報道】
■倶知安町・羊蹄山麓の違法開発を追う②──建設会社の社長が初めて語った「工事停止勧告」までの全真相
■道東・新興メディアの舞台裏──廃刊のネムロニュースで不当労働 経営者らは労働委審問に出頭せず
■映画『でっちあげ』の原作者が「旭川事件」の金子元校長と公開対談「新たな冤罪を生むメディアと行政の誤謬」
■組織は変われるか──「自殺、パワハラ、健康被害」を訴える現職自衛官らの裁判が佳境へ
■第三者機関の情報公開を問う──海苔弁開示、郵送交付不可で隠される議決。検察審査会の情報公開とは
■北海道パレスチナ医療奉仕団がパレスチナの現状を報告「殺戮と飢餓の舞台になったガザ」
■“核のゴミ”レポートPART46──寿都町長選で試される両陣営の熱意と「概要調査」の行方
■釧路湿原のメガソーラー問題を追う 「法令と条例が追いつかない」歯止めが効かない再エネ開発

【ニュース】
■元警官の裁判で原告の請求棄却 模造銃所持で捜査「違法性ない」
■ラピダスなど半導体工場も使用 PFAS汚染に情報公開が急務
■殺処分ゼロを続ける動物愛護団体の小樽市犬管理所が「ペット慰霊の日」
■「泊・核ゴミNO!道連」代表の市川弁護士が泊原発再稼働阻止で講演会

【シリーズ・住宅不動産情報】(34)──中島公園の隣に誕生した新たなランドマーク
■国内最強BCP機能の複合ビル「ライラックスクエア」を大解剖

【経済】──創立80周年・稚内信金の増田雅俊理事長に訊く
■地域に感謝し地域に奉仕する不変の理念で歩む「次の80年」

【文化】──12年目の新千歳空港国際アニメーション映画祭
■国内外から気鋭の才能が集う世界と地域を繋ぐ国際映画祭、さらなる高みへ

【医療】──ウェルビークリニックが札幌市内で再出発
■在宅患者を支える訪問診療で家庭で過ごす喜びを届けたい

【企業】──豊富温泉の天然ガスを水素に変える未来の技術
■エア・ウォーターと戸田工業、豊富町の3者が協働して目指す社会実装

【地域】──閉山55年記念事業「羽幌炭砿三山大集会」開催
■ともに生きたヤマの記憶を〝いま〟に刻む

【連載】──北の大地を拓く新・農業人【6】
■“新農業人”が次々に育つ安平町で有機農業で自立していく道を追求

【長期連載】
●ルポ「ひきこもり」(122)──小樽の地域共生コーディネーター・角谷康次さんに訊く
●戦争遺産をめぐる旅(118)──函館山要塞の指揮命令を担った千畳敷砲台の「戦闘司令所跡」

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