アークス(本社・札幌市中央区)グループの東光ストア(同・同市豊平区)は2025年10月1日、「東光ストア平岡店」(同市清田区平岡7条2丁目2-1)の1階食品売り場をリニューアルオープンさせた。同店は、以前は同社の売り上げ一番店だったが、最近は「豊平店」(同市豊平区)に抜かれている。リニューアルを機に一番店の座を取り戻す考え。(写真は、2025年10月1日にリニューアルオープンした「東光ストア平岡店」)
「東光ストア平岡店」は、東光ストアの前身の商号だった定鉄商事時代の1992年3月にオープンした店舗。2014年4月にリニューアルをしており、今回はそれ以来の大型改装で、投資額は約2億円。店内の入り口から青果売り場にかけては、平台を移設して開放感のある売り場にしたほか、雑貨や米の売り場配置を見直し、デリカコーナーの通路幅も拡大した。
(写真は、水産惣菜「かねこ」のコーナー※店内写真は、いずれも許可を得て撮影しています)
(写真は、惣菜のバラ売りコーナー)
商品構成では、デリカ強化を前面に打ち出した。同店は、一部商品はPCセンターから搬入しているが、店内調理による出来たて惣菜が大半を占めており、品揃えを増やすとともに、中華の名店「Sai蓮花」監修の中華商品も拡大した。また、直営の水産惣菜コーナー「かねこ」(創業時の水産テナントの名称を直営で復刻)を「自衛隊前店」(札幌市南区)に次いで導入、「魚屋の寿司」や水産惣菜を新たに揃えた。また、揚げ物や天ぷら各種については、初めて専用ケースに入れたバラ売りコーナーを設置した。
(写真は、冷凍食品コーナー)
冷凍食品売り場は、オープンケースからリーチインケースに入れ替えて、品揃えも増やした。店内照明をLEDに全面取り換え、屋上の塔屋看板も「東光」の文字を大きくして、視認性を高めた。7日間の休業期間を経てオープンしたこの日は、開店前から300人を超える来店客が並び、開店後には、店内が大混雑したため、2時間半にわたって入場制限を行った。青果類などでは、98円シリーズを揃えて価格訴求も行った。
「平岡店」は、かつて年商50億円を売り上げた東光ストアの一番店だったが、2023年7月にリニューアルした「豊平店」に、その座を譲った。同社広報は、「今回の『平岡店』のリニューアルによって、当社一番店の座を取り戻したい」としている。