「イオン千歳店」大規模リニューアル、「レジゴー」も道内初導入

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 イオン北海道(本社・札幌市白石区)は、2025年9月26日(金)、「イオン千歳店」(千歳市栄町6丁目51)をリニューアルオープンさせる。「ニチイ千歳店」として1978年11月にオープンして以来、千歳市民に最も親しまれてきた商業施設だが、次世代半導体「ラピダス」の工場稼働による活況と観光客の入り込み増を受け、売り場の拡大とともに最新MD(販売政策)を導入するなど大規模刷新を行う。(写真は、2025年9月26日にリニューアルオープンする「イオン千歳店」)

 1階食品フロアでは、デリカ売り場に店内調理の手伸ばしピザを導入、農産売り場では、近郊野菜の「まごころ農家」の売り場を拡大、水産売り場では、苫小牧漁港で水揚げした魚介類を取り扱うコーナーを増やし、水産惣菜コーナーも新設する。畜産売り場には、銘柄牛「白老牛」、「かごしま黒豚」など上質ブランド商品を定番化するほか、千歳で70年以上の歴史がある「肉の山本」の品揃えを増やし、不定期でちとせ和牛「千美」の取り扱いも始める。

 冷凍食品売り場のケースを一新、航空会社の機内食の冷凍食品も新たに品揃えする。日配品売り場には、大阪鶴橋で人気のキムチ「高麗食品」や新千歳空港で人気のラーメン店の商品も集め、コーナー化する。菓子売り場では、ご当地土産品の品揃えを増やす。レジ周りに関しては、買い物客が、バーコードをスキャンして会計をする「レジゴー」を道内で初導入する。

 1階衣料品・暮らしの品フロアは、ヘルスケ・ビューティーケア用品の売り場を従来比1・5倍に広げ、がんや糖尿病などの検査キットのコーナーも新たに設け、ミニコスメコーナー、調剤薬局も設ける。ホームファッションの売り場では、トップバリュのホームファッションシリーズ「ホームコーディ」を構築して、寝具、家具、生活雑貨を提案する。

 2階には、これまで1階にあったゲーム用品売り場、靴売り場を移設。子ども衣料品やベビー、ホビー、専門店のアミューズメント施設などと合わせた「キッズリパブリック」を、札幌苗穂店に続く2号店として構築する。衣料品売り場も大幅にリニューアル、シーン別、年齢別に分類した売り場構成に変更する。また、専門店フロアのリニューアルでは、今冬に「らくがキッズ」をオープンせる。「らくがキッズ」は、専用ソフトで自分だけのキャラクターをつくり、ジャングルジムなどの遊具で遊びながらキャラクターを成長させるプレイグラウンドで、北海道初上陸となる。

 施設面では、1階西側広場を一新、空港の街・千歳をコンセプトにデザインした広場に生まれ変わる。「イオン千歳店」の敷地面積は約1万181坪(約3万3600㎡)、延べ床面積約9121坪(約3万100㎡)、専門店数51店舗(2025年9月16日現在)、駐車台数約1100台。
※2025年9月17日、読者の指摘により記事一部修正しました。「サティ千歳店」→「ニチイ千歳店」。訂正いたします。

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