ダイイチのその他関係会社、セブン&アイから米ベインキャピタル系に

流通

 ダイイチ(本社・帯広市)の株式30・42%を所有するイトーヨーカ堂(同・東京都品川区)が、2025年9月1日付で、新ヨーク・ホールディングス(同・同)の子会社になったことにより、ダイイチのその他関係会社が、セブン&アイ・ホールディングス(同・同都千代田区)と旧ヨーク・HDから新ヨーク・HD及びBCJ-95(同・同)になった。BCJ-95の大株主と持ち株比率は、ベインキャピタル60%、セブン&アイ・HD35・07%、その他4・93%。(写真は、ダイイチ本社)

 その他関係会社とは、ある会社の議決権(株式)の20%以上を有する(親会社を除く)など、ある会社の財務および営業または、事業の方針の決定に対して、重要な影響を与えることができる会社のこと。イトーヨーカ堂は、ダイイチの発行済み株式の30・42%を直接保有しており、以前は、イトーヨーカ堂の完全親会社、セブン&アイ・HDが、同数の株式を間接保有して、その他関係会社だった。しかし、セブン&アイ・HDは、2025年2月28日に、セブン&アイ・HDの完全子会社である旧ヨーク・HDを株式交換完全親会社とし、イトーヨーカ堂を株式交換完全子会社にした。

 今回、2025年9月1日付で、セブン&アイ・HDの完全子会社である旧ヨーク・HDがBCJ-96(BCJ-95の完全子会社)に対して、吸収分割を実施したことにより、BCJ-96が社名をヨーク・HDに変更した(便宜上、新ヨーク・HDとする)。これによって、ダイイチのその他関係会社は、イトーヨーカ堂、新ヨーク・HD、BCJ-95になった。ダイイチは、旧イトーヨーカドーの道内2店舗を承継するなど、イトーヨーカ堂との関係は濃く、その他関係会社の変更で、今後の関係性に変化が出てくるのか注目される。

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