旧イトーヨーカドー北見店の土地建物をドン・キホーテが取得、出店具体化

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 旧「イトーヨーカドー北見店」(北見市光西町185)の土地建物を、パン・パシフィック・インターナショナル・ホールディングス(PPIH、同・同都渋谷区)の子会社、ドン・キホーテ(本社・東京都目黒区)が取得した。これによって、旧ヨーカドー建物を利用した「ドン・キホーテ」の出店が具体化する。(写真は、旧ヨーカドー北見店=2025年6月25日撮影)

 ヨーカドー北見店は、1985年にオープン。当初、土地建物は、地元不動産業者の博泉が所有していたが、2017年9月に大和情報サービス(現大和ハウスリアルティマネジメント、本社・東京都千代田区)が取得、新たな大家になった。以降、ヨーカドーは、7年間営業を続けてきたが、2024年8月18日、39年間の営業を終えた。その後、2025年2月になって「ドン・キホーテ」の出店が水面下で取り沙汰されたが、土地建物の所有関係に変化はなかった。

 今回、2025年7月末に、土地約6060坪(約2万㎡)と延べ床面積約5136坪(1万6950・44㎡)の3階建て建物が、ドン・キホーテに売却されたことが分かった。土地建物に抵当権は設定されていない。道内の「ドン・キホーテ」は、「MEGAドン・キホーテ」が札幌市4店舗のほか、函館市、室蘭市、苫小牧市、旭川市、帯広市に各1店舗の計9店舗、「ドン・キホーテ」が札幌市5店舗のほか、小樽市、北斗市、釧路郡釧路町、千歳市に各1店舗の計9店舗、「ソラドンキ」が新千歳空港に1店舗。

 旧ヨーカドー北見店跡への出店によって、オホーツク管内には初出店となる。2025年6月に「DCM富士店」(千歳市)跡に居抜き出店した「ドン・キホーテ千歳店」は、転換リニューアル工事に3ヵ月を要した。北見市の店舗は、千歳店よりも5倍ほどの規模があるため、工事は長期間に及びそう。オープンは、2026年半ばになりそうだ。

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