民事再生による再建が今シーズンから始まった札幌南ゴルフクラブ駒丘コース(札幌南GC、札幌市南区)だが、スポンサーのカネシメ高橋水産(札幌市)に加えて新たに敷島屋(札幌市)が資金支援に乗り出し再建に協力することになった。再生計画では同GCに5年間で9000万円を投資することになっており、そのうちの一部を支援するものとみられる。(写真は、札幌南GCのクラブハウス)
札幌南GCは、昨年11月に負債額13億円を抱えて民事再生法を申請。その後当時の理事長だった高橋松一郎氏の出身母体であるカネシメ高橋水産と札幌の不動産会社キタコーの2社が再建スポンサーに名乗りを上げ、債権者集会では2社が再生計画案をプレゼンテーション、債権者である会員らのアンケートによってカネシメ高橋水産が選ばれ、今年3月から再建をスタートさせた。
再建案は、預託金会員の債権額85%をカットし、15%を一括払いして会員の権利は継続するもので継続会員には再預託を依頼し、退会会員には15%を支払った。
また、コース施設の整備に初年度5000万円、5年間で計9000万円の設備投資を行うことになっていた。
資金支援に乗り出すことを決めた敷島屋は札幌中心部にオフィスビル2棟を持つ有力企業。社長の中村達也氏は札幌南GCの常務理事のほかコースを所有する定山渓ゴルフ場の取締役も務めている。敷島屋は旧北海道拓殖銀行と取引をしていた経緯から40年前の札幌南GCの開業時(当時は定山渓カントリークラブ・駒丘コース)からコースの会員で、先代社長はキャプテンも務めていたという。