マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が、大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも、数多くの新陳代謝の姿がある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2025年19回目は、白石区平和通3丁目北の「広岡倉庫」。(写真は、「広岡倉庫」の解体工事)
『札幌の今、解体ノート』の2025年版14回目に掲載した、旧白石中央病院に隣接して建っていた広岡倉庫。大小5棟の倉庫が一帯にあったが、これら倉庫が目下、順次解体中。解体工事は、2025年7月1日から始まっている。解体工事の注文者は、マスキングされているため不明だが、解体業者は、旧白石中央病院と同じ西武建設運輸(本社・函館市)。解体工事は、同年10月31日までとなっている。
広岡倉庫の敷地は約1300坪で、旧白石中央病院の約430坪と合わせれば1800坪程度の更地が出現する。平和通3丁目北2の街区が、一部を除いて収まる広さで、隣接する「スーパーアークス白石店」の敷地とほぽ同じ広さになる。周辺は、戸建て住宅やマンションが広がる住宅地。
用途地域は、旧白石中央病院側から商業地域、第一種住居地域、準住居地域と3等分されている。JR白石駅からも近いため、解体後の土地活用の関心が高まる。