「ジョイフルエーケー釧路店」2025年7月23日オープン、「DCM」源流の旧石黒ホーマ出生地で対決

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 全国ホームセンターDCM(本社・東京都品川区)の源流の1社である、旧石黒ホーマの出生地である釧路市に、北海道地場のホームセンター、ジョイフルエーケー(同・札幌市東区)が戦いを挑む。同社が建設を進めてきた「ジョイフルエーケー釧路店」が、このほど竣工、2025年7月23日(水)にオープンする。(画像は、「ジョイフルエーケー釧路店」のオープンチラシの一部)

 釧路市は、旧石黒ホーマの本拠であり、釧路から札幌、東京へと進出する中で合併・統合を繰り返して、全国2位のホームセンターに成長した。DCM原点の地の一つが、釧路市で、これまでは、「DCM」以外はどこも進出していなかった。現在の釧路市は、日本製紙の撤退など厳しい環境下にあるが、ジョイフルエーケーは2023年10月、日本製紙釧路工場の一部土地(鳥取南4丁目4-12)を賃借、62億円を投じて「ジョイフルエーケー」を核にする大型ショッピングセンター「ジョイフルタウン釧路」の建設を表明した。

 それから2年弱、いよいよ「ジョイフルエーケー釧路店」がオープンする。A棟(売り場面積2557・坪=8456㎡)とB棟(同2176坪=7196㎡)の2棟からなり、A棟には、ホームセンター、ペットショップの「ペットワールドPROX」、インテリアセンター、B棟には、プロ向け資材・工具の「BUILD-ON」が入る。「ペットワールドPROX」や「BUILD-ON」は、単体展開もしているが、釧路店は、それらを一体化した総合力で勝負する。

「ジョイフルエーケー釧路店」のオープンチラシには、《暮らしが変わる、街が変わる 生活創造母艦 ジョイフルエーケー釧路店 始動》とあり、限られた市場での厳しい戦いを意識してか、挑戦的な文言が並ぶ。「ジョイフルタウン釧路」には、「ジョイフルエーケー釧路店」のオープンに合わせて「セリア」も開店。以降、「コープさっぽろ」「ヤマダデンキ」「ツルハドラッグ」「無印良品」が、順次オープンする。DCM源流の地に挑むジョイフルエーケーという構図ともに、商業施設が集積している釧路市と釧路町の境界付近のカウンターパワーとしての挑戦もポイントになりそうだ。

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