北海道のコンビニになった「セブン-イレブン南7条店」、7・11にオープン

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 セブン-イレブン・ジャパン(本社・東京都千代田区)は、北海道の地域密着コンビニの実験店「セブン-イレブン南7条店」(札幌市中央区南7条西11丁目2-7)を2025年7月11日7時にオープンさせた。(写真は、地域密着コンビニに転換した「セブン-イレブン南7条店」)

 同社は2025年3月、地域によって異なる食習慣や買い物ニーズなどをフォローした地域密着型のコンビニを追求するため、「北海道プロジェクト」を立ち上げた。北海道エリアの文化や価値観に対応、社会課題にも取り組むことによって、北海道のお客が「セブン-イレブン」に求める新たな役割を体現していくことにした。

(写真は、野菜・果物専用売り場)

「セブン-イレブン」の北海道1号店は、1978年にオープンした「北33条店」だが、その後にオープンした「南7条店」は、同社の北海道展開におけるアンテナ的な役割を果たしてきた。今回、この店舗から新たな「セブン-イレブン」像を発信する。地域に求められる品揃えや新たな成長戦略の実現をコンセプトに、北海道の文化や習慣、社会課題に基づいた品揃え、売り場を具現化、地域のニーズに応えるテストを行う。

(写真は、地域の食文化に対応した棚)

 具体的には、野菜や果物の専用売り場、冷凍肉・地域の冷凍食品を導入、冷凍スイーツも拡充する。また、セブン&アイ・ホールディングス(本社・東京都千代田区)のグループ企業、赤ちゃん本舗(同・大阪市中央区)のベビーグッズ、駄菓子や玩具の拡充、バーベキューやキャンプグッズも揃える。その他、調味料やラーメン文化が浸透している北海道に対応して、袋ラーメンのラインナップも充実させる。さらに、インバウンド需要に対応した商品やお土産も揃える。

 焼きたてのパンや菓子を扱う「セブンカフェ ベーカリー」も導入、店舗で作って提供するソフトクリームも初めて販売する。また、札幌圏初の「セブンカフェ ティー」の販売も開始する。カウンター商品を注文するための「発券機」を道内初導入する。売り場面積は約59坪(約194㎡)、取り扱いアイテム数は約5300アイテム。チェーンオペレーションから個店対応に大きく舵を切る「セブン-イレブン」の本気度を表現した店舗となりそう。

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