ヨーク・ホールディングス(本社・東京都千代田区)傘下のイトーヨーカ堂(同・同都品川区)が、30%超の株式を持つヨーカ堂グループのダイイチ(同・帯広市)。そのダイイチの大株主の10番目に、アークス(同・札幌市中央区)の横山清会長・CEOがランクインした。2025年9月期の半期報告書で明らかになった。(写真は、アークス・横山清会長CEO)
アークスの横山氏は、かねて市場で少しずつダイイチ株式を購入、このほどダイイチの2025年9月期有価証券半期報告書の株主構成で、同社株の1・28%(14万4千株)を保有して、トップ10入りをしたことが分かった。1位はヨーカ堂で30・42%、2位はダイイチ取引先持ち株会4・15%、4位に同社の若園清社長2・43%、9位に元社長の親族1・38%、10位には自社1・35%、11位に横山氏となっている。ただ、自社所有株式は消却されるため、横山氏は、実質的に10位株主に当たる。
ヨーカ堂の持ち株会社、ヨーク・HDは、米投資ファンドのベインキャピタルに売却される予定で、道内では、ヨーカ堂が保有しているダイイチ株の動向に目が離せない状況になっている。そうした中で、横山氏は、ダイイチ株主のトップ10入りをした。ヨーク・HDの今後の動向と、横山氏の業界再編の思惑が同じベクトルを向けば、新たな合流が生まれることも予想される。
なお、横山氏は、アークスの5・63%の株を保有(2025年2月期半期時点)する2位株主(自社保有分を除く)。また、北雄ラッキー(本社・札幌市手稲区)の5・83%の株を保有(2025年2月期半期時点)する第2位株主にもなっている。