官民連携で北海道の若手経営者を育てる「北海道経営未来塾」(実行委員会運営)の第10期入塾式が、2025年5月20日、札幌市中央区の札幌パークホテル1階テラスルームで開催された。長内順一塾長(未来経営研究所社長)から塾生一人ひとりに、入塾証書が授与された。(写真は、北海道経営未来塾第10期入塾式)
(写真は。入塾証書の授与式)
北海道経営未来塾は、二世、三世の若手経営者や創業経営者などを対象に2016年から始まり、今回が、第10期の節目の期。塾生は32人(継続生20人、新規生12人)。10期生を合わせて実数で150人となり、実行委では、今期を総仕上げの期と位置付けている。
(写真は、式辞を述べる長内順一塾長)
長内塾長は、入塾証書を塾生に手渡した後、あらためて登壇、「未来塾に関係するさまざまな人たちの想いと期待がこもっているのが、入塾証書。その思いをしっかりと受け止めて1年間学び、地域のために貢献していく決意を固めてもらいたい」と式辞を述べた。続けて、10期のテーマを『永遠の青春』とすることを示し、「未来塾の青春とは、若さ、素直さ、自由、チャレンジ、行動、失敗、力だ。そのことををしっかり胸に刻んでスタートしたい」と話した。
(写真は、来賓挨拶をする鈴木直道知事)
来賓として鈴木直道知事が登壇、「残念だが、入塾証書を受け取った塾生の中に、塾を支えている関係者の方々に会釈をせず、素通りをした人が数人いた。一瞬でしか人は評価されないときがある。多くの関係する人たちが、その一瞬を創り上げていることに、感謝の気持ちを持ってほしい」と知事の挨拶としては珍しく、塾生を叱る祝辞となった。続いて、岩田圭剛・北海道商工会議所連合会会頭(札幌商工会議所会頭)が、「未来塾で学んだことを、塾生たちのネットワークを利用しながら経営に生かし、会社の成長、地域の成長に繋げてもらいたい」と述べた。石破茂首相と秋元克広・札幌市長は、ビデオメッセージで祝辞を贈った。
(写真は、10期生代表の挨拶をする阿部建設・中野諭副社長)
10期生を代表して、阿部建設(本社・小樽市)の中野諭副社長(継続生6年目)は、「最初の期に、長内塾長から意欲的、攻撃的、積極的に行動していきなさいと、アドバイスをもらった。そこで学んだことは、我欲を捨てて人のために行動することが、大事だということ。利他の精神を持ち行動していくことが、経営者にとって一番重要だと気づかされた。10期のテーマは『永遠の青春』。この機会をチャンスととらえて、1年間共に学んでいきましょう」と述べた。塾生たちは、日本を代表する企業経営者を囲む定例講座や少人数でのグループ講座、首都圏への研修旅行などを通じて、1年間経営者の学びを深める。