雨のラストデー、館内は異様な熱気 イトーヨーカドー新川店23年間に幕

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DSC_5103DSC_5107DSC_5110DSC_5119 イトーヨーカドー新川店(札幌市北区新川2条7丁目)が16日午後7時半をもって完全閉店した。オープン以来、地域の買い物客の支持を集めてきたが競合店などの影響もあって23年間で終止符を打った。当日は、台風18号の影響で1日中雨が降り続いたが、駐車場は待ち時間が必要なほどで館内は異様な熱気に包まれた。(写真は最終日を迎えたイトーヨーカドー新川店=2013年9月16日午後3時ころ)

 
 イトーヨーカドー新川店は、1階が食料品や雑貨小物、2階が衣料品で他に専門店や100円ショップが入るショッピングセンターを形成。
 
 オープンは23年前で北側の住宅地を後背に抱え当初は順調なスタートだった。
 
 しかし、バブル後は人口構成の変化や競合店の出店などによって数年前から閉店の噂がたびたび出るようになり収益の悪化は避けられないものとなっていた。
 
 今年6月には、閉店を決定し以降、3ヵ月間にわたり閉店セールを実施、昨日16日で完全閉店になった。
 
 イトーヨーカドー以外のテナントであるファッション「ハニーズ」、飲食の「ミスタードーナツ」、宝石の「カルチャージュエリー」、衣料の「タナカ学生服」、100円ショップ「ダイソー」など大半の専門店も19日をもって閉店、ショッピングセンターの灯は消えることになる。
 
 16日は台風の影響で朝から止むことなく雨が降り続けたが、850台収容の駐車場は常時満杯。入場を待つ車の列が途切れることがなかった。
 また、館内の食品フロアは既に多くの棚に商品が消え、見切り品コーナーには多くの買い物客が集まるなど館内全体が閉店を惜しむ異様な熱気に覆われていた。

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