三菱地所プロパティマネジメント(本社・東京都千代田区)が運営する旧メルパルク札幌跡の商業施設「マルヤマクラス」(札幌市中央区南1条西27丁目1-1)の2024年度(2024年4月~2025年3月)全館売上高が、前年度比3・6%増の91億300万円となり、3期連続で、過去最高を更新した。来館者数は、同3・2%増の624万人だった。(写真は、「マルヤマクラス」の外観)
「マルヤマクラス」は、2009年3月に開業し、初年度売上高は、59億5000万円だった。以降、10年連続で増収となり、10周年の2019年度には80億円を突破したが、コロナ禍で2020年度は73億5500万円と、その前の年度を8%割り込んだ。その落ち込みも翌年以降に回復、2022年度には82億4500万円と、コロナ禍前の最高を超えた。以降は、増収を続けており、2025年3月時点までの集計でも、単月ごとの売上高は、28ヵ月連続で前年同月を超えている。
2024年度に過去最高の売上高を達成した要因として、三菱地所プロパティマネジメントでは、2024年3月に迎えた開業15周年を機に、規模の大きい販促展開を年間通じて実施したことを挙げている。季節ごとのフェアや円山エリアに居住している住民に参加してもらう企画を充実、館のリテラシーを高めたことも、来館客を押し上げた。
2029年の開業20周年に向けて、より地域に密着した「変わらない日常」を地道に創出し、札幌駅前や大通、ススキノとは一線を画した「地域共生型SC(ショッピングセンター)」を体現していく。