道銀・北陸銀の道内電力使用量25%が再エネ電力に、「ほくほくソーラーパーク北海道白糠」運転開始

金融

 ほくほくフィナンシャルグループ(FG、本部・富山市)の北海道銀行(本店・札幌市中央区)と北陸銀行(同・富山市)が、北海道電力(同・同)、北陸電力ビズ・エナジーソリューション(同・同)と4者共同で開発を進めてきた「ほくほくソーラーパーク北海道白糠」(白糠郡白糠町)が、2025年2月14日から運転を開始した。道内金融機関としては初の取り組みで、年間のCO2排出量を約1300t削減、脱炭素化を進める。(写真は、「ほくほくソーラーパーク北海道白糠」の運転開始式。左から北海道電力・新沼彰人常務執行役員、北海道銀行・兼間祐二頭取、モニター左から北陸電力ビズ・エナジーソリューション・村田良昭社長、北陸銀行・中澤宏頭取)

 4社は、2023年8月24日に、太陽光発電オフサイトPPA(発電事業者が電力需要場所の敷地外に再生可能エネルギー発電施設の設置を行い、小売電気事業者が電力系統を経由して再生可能エネルギー発電設備で発電した電力を特定のお客に届ける電力契約)を締結、白糠町の敷地約6621坪(2万1850㎡)を使って、施設建設を進めてきた。完成した施設は、発電出力約2198kW、年間発電量約2400MWhで一般家庭840世帯分に当たり、CO2削減量は年間約1300t。パネル枚数は3800枚、ジンコソーラー社製の太陽電池を使用した。既に稼働している「ほくほくソーラーパーク富山県大野沢」(富山市、2023年8月運転開始)に次いで2基目。所有・運営は、1基目と同じ北陸電力ビズ・エナジーソリューションで、20年間にわたって稼働させる。

「ほくほくソーラーパーク北海道白糠」で発電した再エネ電力は、ほくほく札幌ビル(札幌市中央区)を含めた道銀と道内の北陸銀が使用している電力量の25%を置き換えることができる。店舗向けに限れば、高圧電力(50kW~2000kW)契約をしている45店舗で使用する電力量の約16・8%をカバーする。

 この日、ほくほく札幌ビルで行われた運転開始のセレモニーで、道銀の兼間祐二頭取は、「ほくほくFGでは、2030年度までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目標にしており、そこに向けた取り組みの一つが今回の事業」と話した。その上で、「今年秋に新築移転予定の留萌支店は、道内金融機関として初のZEB(年間一次エネルギー消費量の収支ゼロを目指す建物)認証取得の新店舗として開業する予定で、グループの脱炭素化を進めていく。また、取引先の脱炭素化に向けた取り組みも積極的に行っていきたい」と語っていた。

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