次世代半導体ラピタスの工場建設が進んでいる千歳市。北海道では、札幌市内でよく見かける「東急不動産」の看板が、この千歳市の中心部に登場している。
(写真は、東急不動産の看板が目立つ旧「道銀千歳ビル」解体工事=上と千歳パーキング解体工事)
JR千歳駅から南西方向に伸びる駅前通。防火帯を兼ねるグリーンベルトを過ぎると、千歳市に本店を置くパン・菓子製造販売「もりもと」の本店がある。そこから左に折れるとすぐにあるのが、旧「道銀千歳ビル」(千代田町4丁目1)。このビルは現在、解体中だが、その注文者が東急不動産(本社・東京都渋谷区)。土地は、道外の企業が保有していたが、2024年7月に、東急不動産が取得。それに伴って旧「道銀千歳ビル」は、同年10月から解体工事が始まっている。解体業者は、本間解体工業(本社・札幌市西区)、工事期間は、2025年2月28日までとなっている。
旧「道銀千歳ビル」の近くにあった「千歳パーキング立体駐車場」の解体工事も進んでいる。この土地も旧「道銀千歳ビル」の底地と同じ地権者だったが、同時に東急不動産が取得している。ただ、旧「道銀千歳ビル」と「千歳パーキング立体駐車場」の間には、もりもとの本店駐車場があって、地続きにはなっていない。東急不動産は、少なくとも近隣のもう一ヵ所を取得しているが、一体的な利用が難しい土地配置で、どのような事業開発が進むのか、注目される。