ホームセンターのコメリ(本社・新潟県新潟市)が、道内3店舗目として出店する砂川市空知太(そらちぶと)の「コメリパワー砂川店」の出店用地は、国道12号線沿いで周辺にはパチンコ店2店のほかには商業娯楽施設のない立地だ。砂川市の人口は約1万8000人。滝川市の4万2000人を合計しても6万人ほど。コメリは道内の地方商圏でどうシェアと売上げを伸ばしていくのか注目される。(写真左はコメリパワー砂川店予定地=道路右側。写真右はマルハンが土地利用を募集する看板)
「コメリパワー砂川店」の出店用地は、国道12号線で砂川市街地を抜け旭川方面に5kほど行った右側にある。パチンコ店の「マルハン砂川店」の国道を挟んだ向かいで、その土地には現在もマルハンが土地利用を呼び掛ける看板が建っている。
もともとパチンコ店だった場所のようで用地は夏草が膝の高さまで生い茂っているが、ところどころにかつて駐車場として使っていたアスファルト路面が顔を出している。
コメリの計画によると、ここに敷地面積2万3139㎡、店舗面積8904㎡のホームセンターを建設する。店舗名は「コメリパワー砂川店」。コメリは、現在、十勝管内の音更町と旭川市永山に出店しているが、今回の砂川店は同社にとって道内初の大型店となる。
店舗の立地は砂川市の北部で滝川市に近い。砂川市の人口は約1万8500人、滝川市は4万2300人、石狩川を挟んだ対岸にある新十津川町は約7000人で、2市1町の総人口は約6万8000人。
音更店のある音更町は、人口4万5000人で隣接する帯広市の16万9000人と合計すると20万人を超える。また、旭川市も人口は34万人を数える。
今回の砂川店は、道内の典型的な地方商圏とも言える立地環境でコメリにとっては広域商圏から如何に消費者和呼び込むかがポイントになる。
競合するホームセンターとして、サンワドー砂川店(空知太西4条7丁目)、ホーマック砂川店(東1条南12丁目)、滝川市内にはホーマックスーパーデポ滝川店(南滝の川)がある。
ちなみに空知太は『そらちぶと』と読み、アイヌ語で滝が流れ込んでいる入江を意味する『ソ・ラブ・チ・ブト』から生まれた地名。