石屋製菓(本社・札幌市西区)が、2005年2月に発売を開始したチョコレートミルフィーユ「美冬」が、2025年2月に20周年を迎える。これを記念して、2024年12月1日から記念商品の販売が始まっているほか、さまざまな取り組みが予定されている。(写真は、20周年記念商品「美冬のおとなショコラ」)
20周年記念商品は、「美冬 おとなショコラ」。サクサクのココアパイとカカオニブがアクセントとなっているチョコレートフィリングの重なりを、クーベルチュールのブラックチョコレートで包み込んだチョコレートづくしの「美冬」。濃厚なカカオ風味にほろ苦さがあり、チョコづくしでありながら甘さは控えめ。その名の通り、大人もさまざまな楽しみ方ができそうな味わいとなっている。ウイスキーのお供としてもお薦めらしい。
さらに、2024年12月26日からは、「白い恋人パーク」のチョコレートラウンジ「オックスフォード」で、オリジナルデザートプレート「デセール・ショコラ・ミルティーユ~美冬を添えて~」を販売する。新千歳空港では、2025年1月3~7日に、非売品の「美冬オリジナルスパバック」などが当たる大抽選会も実施する。
ところで、「美冬」は、北海道の美しい冬の景色という意味の他に、開発者である石屋製菓の2代目社長、故石水勲社長の長女(※現在の創社長の姉)の名前でもある。商品名に娘の名前を使う発想はなかなか出てこないが、それを敢えて実行してしまうところが、石屋製菓の真骨頂。おいしさもさることながら、「美冬」への親近感が増してくるから不思議だ。
勲氏は、石屋製菓の看板商品「白い恋人」の命名時にもエピソードを残している。創業者だった実父が、雪が降ってきたのを見て「白い恋人たちが降ってきた」と何気なく漏らしたことをヒントにした。菓子作りの才とネーミングの妙が両輪となって、「白い恋人」とともに「美冬」を看板商品に押し上げた。現社長の創氏は、「2025年は美冬の年」と力強く語る。さまざまな取り組みが、今後も続きそうだ。