マチの新陳代謝は建物の解体・新築が、大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。 札幌には今、中心部にも郊外にも数多くの新陳代謝の姿がある。札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2024年18回目は、北区北23条西2丁目の旧「桃太郎北24条店」。(写真は、解体工事が進んでいる旧「桃太郎北24条店」)
片側3車線の創成川通と片側2車線の宮の森・北24条通が交差する、四つ角の西南角にあったのが、札幌のラーメン・ギョーザ専門店「桃太郎」の「北24条店」。この場所には、「セブン-イレブン」店舗があった2009年頃に閉店、その後、「桃太郎」を展開する桃源舎(本社・札幌市北区)が、土地約90坪を取得して、2010年11月に「桃太郎北24条店」をオープンさせた。
以降、14年間にわたって営業を続けてきたが、2024年10月14日に営業を終了した。それから1ヵ月半、建物の解体工事が進んでいる。解体業者は北海道リオン(同・江別市)。土地所有者は、桃源舎で変わっていない。「桃太郎」は現在、「あいの里店」(北区あいの里2条1丁目20-3)、「丘珠店」(東区丘珠町89-4)、「太平店」(北区太平2条1丁目1-3)の3店舗を展開している。桃源舎は、「麺や虎徹」を展開しているPLUS2(本社・札幌市西区)と連携関係にもあるとみられ、更地になって以降の土地利活用が、注目される。
※2024年12月11日、読者の指摘により記事一部修正しました。宮の沢・北24条通→宮の森・北24条通