2025年6月竣工 中島公園そばの「ライラックスクエア」、オフィス・ホテルスペースを内部公開

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 アクサ生命保険(本社・東京都港区、札幌本社・札幌市中央区)が、2025年6月竣工予定で建設を進めているオフィス・ホテル・商業複合ビル「ライラックスクエア」(札幌市中央区南10条西1丁目、旧ヤマハビル跡地)の内覧会が、2024年11月21日に行われた。(写真は、内部公開された5階オフィススペース)
(写真は、豊平川側から見た「ライラックスクエア」)

「ライラックスクエア」は、アクサ・リアル・エステート・インベストメント・マネジャーズ・ジャパン(同・東京都港区)が建築主で、竹中工務店が、設計施工を手掛けている。2023年4月に着工、現在の工事進捗率は約80%ほど。今回、公開されたのは、5階のオフィスフロアと11階の「インターコンチネンタルホテル」の1室。

 5階のオフィスフロアは豊平川に面しており、中心部のオフィスにはない眺望が大きな特徴。基準階面積(ワンフロア)は、約915坪で、共用部分を含めると約1000坪になる。オフィスリーシングを担当しているシービーアールイー(CBRE、本社・東京都千代田区)札幌支店の稲山靖晃ディレクターは、「ワンフロアの面積は市内最大規模で、企業の拠点集約ニーズに対応でき、首都圏企業の本社移転の受け皿としての利用も想定している。災害による停電時でも自家発電で14日間の電力供給が可能で、BCP(事業継続計画)能力は東京都心部と遜色がない」と話している。

 坪当たり賃料は、2万円前半で、大通や駅前よりも割安だが、3万円と同等のスペックになっている。各階には、約90坪のラウンジスペースも設けられ、豊平川や中島公園に近いことも、中心部のオフィスビルとの差別化になるとしている。

(写真は、ホテルの1室を紹介するベンジャミン ライトゲップポートフォリオ総支配人)

 11階で公開されたホテルの1室は、スタンダードタイプで広さは約14坪、天井高は208cm。藻岩山が眺望でき、プライベートバーも備えられている。北海道の自然や四季も意識して、ベッドのヘッドボードやカーペットに緑を取り入れている。洗面台などには、北アフリカの大理石が使われている。「インターコンチネンタルホテル札幌」のベンジャミン ライトゲップポートフォリオ総支配人は、「インターコンチネンタルホテルのノウハウを生かして最高級のサービス、食のクォリティを提供したい。今まで札幌で体験できなかったサービスをつくり、市民の方々には、誕生会など特別な思い出になる場として利用してもらいたい」と話していた。

 複合ビルは、地上14階建て、延べ床面積約1万6000坪。1~3階は、エントランスホールとフードコート、貸会議室、4~8階はオフィスエリアで、そのうちのワンフロアをアクサ生命が札幌本社として利用する。9~14階が、札幌初のラグジュアリーホテル「インターコンチネンタルホテル」が入る。ホテルの開業は、2025年10月が予定されている。

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