扶桑社(本社・東京都港区)が発刊する女性誌「ESSE」が主催するふるさと納税の返礼品コンテスト「ESSEふるさとグランプリ」で、全8自治体がエントリーした菓子部門において、札幌市のふるさと納税返礼品「生ノースマン」が金賞1位を獲得した。(画像は、千秋庵製菓の「生ノースマン」)
2024年の「ESSEふるさとグランプリ」は、同年8月28日から同月29日にかけて、埼玉県さいたま市大宮にある老舗料亭「一の家」で開催され、全国23自治体37品がエントリーした。「肉・肉加工品」、「魚介・水産加工品」、「菓子」、「飲料」、「銘品」、「食品加工」、「日用品」の7部門に分かれて、プレゼンテーションが行われ、20人のESSEプラチナインフルエンサーが、総合的に評価・審査した。
会場では、札幌市が「スイーツ王国」であることのほか、スイーツのお供に欠かせないコーヒーの年間支出額が、全国1位(2020年総務省統計局の家計調査より)であることなど、札幌市の魅力が紹介されたうえで、千秋庵製菓(本社・札幌市中央区)の「生ノースマン」の特徴が説明された。その後の審査会において、「菓子部門」で同商品が、ふるさと納税返礼品の金賞1位を獲得した。
「生ノースマン」は、1921年創業の千秋庵製菓の定番商品「ノースマン」をアップデート、ミルキーでコクのある生クリームを入れることで、オリジナルの「ノースマン」とは違った食感、風味を出したもの。嚙んだ時の食感が楽しめるように、バターを練り込んだ生地を500層以上織り込んだ伝統のパイ生地を使うが、生クリームを入れることによってよりおいしくなるように、北海道産小麦を使用、より北海道らしさを感じられる生地になっている。
個包装デザインやパッケージデザインも、北国で暮らす逞しい力を表現した従来のデザインを踏襲しながら、北国の文化を感じられる織物、編み物をモチーフにしている。なお、ふるさと納税の寄付金は、2023年度で約31億円となり、円山動物園の施設改修や返済不要の奨学金などに活用されている。