菓子専門店「もりもと」が「札幌三越店」オープン、森本真司社長「商品のストーリーを表現した売り場に」

経済総合

 菓子専門店のもりもと(本社・千歳市)は2024年10月18日、札幌三越(札幌市中央区南1条西3丁目)地下2階に、「もりもと札幌三越店」をオープンさせた。創業75年でブランドが浸透している「もりもと」だが、現在は郊外店舗が多く、中心部には、「丸井今井札幌店」(南1条西2丁目、丸井今井大通館地下2階)の1店舗だった。今回、中心部2店舗目として商品のストーリー性を表現、ギフト需要を見据えた展開を図る。
(写真は、2024年10月18日にオープンした「もりもと札幌三越店」)

「もりもと」は以前、札幌駅前の「大丸」や「エスタ」にも出店していたが、建て替えに伴う閉館などでいずれも閉店している。現在は、ロードサイド店舗や「イオン」など大型商業施設内の店舗が全21店舗中、20店舗を占め、生活シーンに近いブランドとして定着している。

 こうした中、札幌三越は、地元企業の魅力を再発信していくMD(販売政策)の一環として、もりもとに出店を依頼。もりもとは、中心部への出店でハレの日やギフトなどの需要創出が見込めるとして、5年ぶりの新店舗出店を決めた。店舗面積は17・77㎡と「丸井今井札幌店」よりも広く、柱を取り巻く4面を使って、商品展開ができるようにした。ケース下部には、組子(釘を使わずに木を組付ける技法)を採用、内部の照明によって、幻想的でモダンな印象を持たせるようにした。

 もりもとが展開してきた和と洋のロングセラー商品を厳選、「北のちいさなケーキ ハスカップジュエリー」や「雪鶴」、「北の散歩道シリーズ」、「太陽いっぱいゼリーシリーズ」などをラインナップするほか、同店限定ギフトなど約50種類を揃えた。「丸井今井札幌店」店長が、「札幌三越店」の店長も兼務、動向を見ながら商品の入れ替えも行う。

 もりもとの森本真司社長は、「一つひとつのお菓子のこだわりやストーリーを表現できる売り場になっています。ロングセラー商品や新商品の価値を訴求して、ギフト需要を盛り上げていきたい」と話していた。

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