低価格の「フードD生鮮市場沼ノ端店」リニューアルオープン、安さ体感できる売り場に

流通

 豊月(本社・苫小牧市)は2024年10月17日、食品スーパー「フードD365沼ノ端店」(同市北栄町1丁目24-5)を「フードD生鮮市場沼ノ端店」に業態変更して、リニューアルオープンさせた。生鮮売り場を刷新して、加工食品約1500品目以上を値下げ、価格訴求を一段と強めた。年間売上高25億円以上を目指す。(写真は、2024年10月17日にリニューアルオープンした「フードD生鮮市場沼ノ端店」。店内写真は、許可を受けて撮影しています。)

 豊月は、2024年8月に「フードD365OASIS」(苫小牧市澄川町1丁目2-11)を「フードD生鮮市場澄川店」に業態変更した。生鮮比率を高めて、グローサリー、日配品を低価格で販売する関東のディスカウンター「ロピア」の業態を参考にしたもので、「安さ」を前面にアピールするのが、同社の「生鮮市場」業態。今回の「沼ノ端店」の転換は、「澄川店」に続く2店舗目。

(写真は、水産売り場)
(写真は、生秋鮭筋子のコーナー)

「沼ノ端店」は、土地建物ともに自社物件で、2007年7月に「フードD沼ノ端生鮮館」(売り場面積約700坪)としてオープン。その後、「フードD365沼ノ端店」に店舗名を変更して展開してきたが、2024年12月に同店の向かい側に「コープさっぽろぬまのはた店」が新規オープンすることもあって、低価格訴求の業態である「フードD生鮮市場」に転換することにした。

(写真は、精肉売り場)
(写真は、他店より低下価格の5Lのりんご)

この日は、オープン前から買い物客が並び、オープン予定時刻の9時半から10分早めて開店。その後も、お客の行列が途切れず、店内の混雑を防ぐため、開店から1時間以上も入場制限を続けた。同店の生鮮食品の売上比率は約50%だが、リニューアルによって55%以上に高め、生鮮食品で一定程度の粗利を確保して、グロサリーや日配品の値下げ原資に充当する。

(写真は、青果売り場)

「沼ノ端店」は、最盛期には、年間35億円を売り上げていたが、競合店の進出などによって23億円程度になっている。低価格業態に変更することで25億円以上に戻す考え。
 豊月の豊岡憲治会長は、「お客さまが本当に安さを実感するには時間がかかるが、『澄川店』は130%以上も伸びており日時が経過すれば、さらに伸びていくだろう。『沼ノ端店』も業態変更によって、お客さまに安さを実感してもらい、安くて品質の良い商品を届けたい」と話した。

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