「西友旭ヶ丘店」三浦友次郎店長が閉店セレモニーで残した最後のメッセージ

流通

 2024年9月29日の4店舗に続き、30日も5店舗の閉店を行った西友(本社・東京都武蔵野市)。これによって、北海道で刻んだ51年の歴史に幕を閉じた。北海道進出2号店の「旭ヶ丘店」(札幌市中央区南8条西25丁目2-1)でも、18時過ぎから閉店セレモニーが行われ、三浦友次郎店長が、集まった大勢の人たちの前で最後の挨拶をした。
(写真は、閉店セレモニーで挨拶をする三浦店長)

「西友旭ヶ丘店」では、閉店時刻の18時前から、近隣の小中学生や買い物客、通勤帰りの人たちが集まり始め、18時10分過ぎからセレモニーが始まった。三浦友次郎店長は、台の上に立ち、拡声器を持ってこう話した。

《沢山お集まりいただき誠にありがとうございました。1976年10月31日にオープンした旭ヶ丘店は、沢山の皆さまに愛され、2002年には、ウォルマート傘下に入ってEDLP(エブリ・デイ・ロー・プライス=毎日低価格)として、お客さまに安く商品を提供することができました。しかしながら、西友旭ヶ丘店は、本日をもちまして閉店といたします》

《お客さまから沢山の感謝や心温まる応援のメッセージをいただき、本当にありがとうございました。先ほども、小さなお子さまからもお手紙をいただきました。いただいた多くのメッセージの中には、『西友に行こうが、家族の合言葉だった』という方や、『小さい頃、西友で親にお菓子を買ってもらっていた私が、今では母親になり、子どもにお菓子を買ってあげています』など、本当に皆さまに愛されたお店だったと思いました》

《明日からは、イオン札幌旭ヶ丘店になりますが、改修工事でしばらく閉店、ご迷惑をおかけします。オープンした際には、今まで以上に愛される店として、従業員一同努めてまいります。西友旭ヶ丘店を、ご愛顧いただき本当にありがとうございました》

 挨拶が終わると、集まった人たちから「バイバイ」、「ありがとう」などの声が飛び交い、途切れることなく拍手が贈られた。セレモニーが終わり、店長や従業員一同がお辞儀をして手を振る中、静かにシャッターが下り、47年11ヵ月の営業を終了した。

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