石狩湾新港工業団地内で地産地消のバイオマス発電所建設中

経済総合

 石狩市新港中央2丁目730番地1の石狩湾新港工業団地内で、木質専焼「石狩地域バイオマス発電所」の建設が進んでいる。工業団地内を走る小樽石狩通沿いで、現在は、建屋2基の鉄骨が組み上がりつつある段階。運転開始は2026年1月の予定。(写真は、建設が進んでいる「石狩地域バイオマス発電所」)

「石狩地域バイオマス発電所」は、大成建設(本社・東京都新宿区)と丸紅(同・同都千代田区)の100%子会社、丸紅クリーンパワー(同・同)が、それぞれ50%出資して設立された特別目的会社、石狩地域バイオマス発電(同・石狩市新港中央2丁目196番地1)が、建設を進めている。

 同発電所では、道央地区を中心とした、地域の未利用間伐材などを発電燃料として使用、地産地消型の再生可能エネルギーの供給を目指している。石狩市から、地域資源バイオマス発電設備の認定も取得しており、農山漁村への貢献も期待されている。建設費など投資資金については、信金中央金庫(本店・東京都中央区)と道内の信用金庫5庫から融資を受けている。

 発電出力は、9950kW、想定年間発電電力量は約8000万kWhで、一般家庭約2・5万世帯分に相当する。設備の設計、監理、施工はりんかい日産建設(本社・東京都港区)。工事は2026年1月まで予定されており、運転開始時期も2026年早春が予定されている。石狩湾新港工業団地内では、奥村組(同・大阪市阿倍野区)系の石狩バイオエナジー合同会社が、2023年3月から「石狩新港バイオマス発電所」の運転を開始している。発電出力は、5万1500kW、木質ペレットとPKS(パーム椰子殻)を燃料にしている。

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