建設費高騰が影響?京阪電鉄不動産がススキノ「ホワイトイン6・2」跡地を時間貸し駐車場に

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 京阪電鉄不動産(本社・大阪市中央区)は、札幌市中央区南6条西2丁目7-1の「ホテルホワイトイン6・2」解体後の更地を、時間貸し駐車場として利用する。ススキノに、新たに100台超の時間貸し駐車場が生まれる。(写真は、時間貸し駐車場として整備が進む「ホワイトイン6・2」跡地)

 京阪電鉄不動産は、南6条通沿いに立地していた「ホテルホワイトイン6・2」の土地建物を2024年3月に取得。同ホテルは、同社が取得する前日に営業を終了、同年4月から建物の解体工事に入っていた。解体工事は、同年8月中に終了した。その後の、土地活用が注目されたが、同社は、時間貸し駐車場として遊休利用することになった。現在は、その準備作業が進んでいるが、三井不動産リアルティ(本社・東京都千代田区)が展開する「三井のリパーク札幌南6西2」として運用される。土地面積は、約700坪程度あるとみられ、駐車台数は100台を超えそう。

 京阪電鉄不動産は、ススキノ地区で不動産開発を活発に進めてきた。2018年4月開業の「東急ステイ札幌」(南1条西1丁目)を皮切りに、2020年8月開業の「クインテッサホテル札幌すすきの」(南6条西4丁目)、2021年4月開業の「ビスポークホテル札幌」(南2条西1丁目)、2023年9月開業の「ヴィアインプライム札幌大通」(南3条西2丁目)、現在は、旧札幌スポーツ館跡地(南3条西3丁目)でオフィスビル開発を進めている。同社はこれまで、建物解体後に時間を置かずに新しい建物の建設に入っていたが、今回は当面の間、時間貸し駐車場として活用することになった。建設費高騰や人手不足の環境下、京阪電鉄不動産の解体→即建設のタイミングがずれてきたようだ。

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