ホクレン商事(本社・札幌市北区)は、「ホクレンショップFoodFarm羽幌店」(苫前郡羽幌町栄町112-1)をリニューアルする。このため、2024年8月19日から一時休業に入っており、同年9月上旬に新装オープンさせる。(写真は、リニューアル工事に入っている「ホクレンショップFoodFarm羽幌店」=ホクレン商事提供)
「ホクレンショップFoodFarm羽幌店」は、「ホクレンショップ羽幌店」として1999年4月にオープン。売場面積約300坪。4農協合併によって、JAるもい(本所・苫前郡羽幌町)が誕生する前の、JAオロロン(同・同)が運営するAコープの移管店舗として、営業を開始した。2018年11月に現在の「FoodFarm」業態に大規模なリニューアルを実施したが、一部冷ケースをそのまま利用してきた。
しかし、リニューアルから6年が経過し、入れ替えなかった冷ケースの故障が続くようになってきたため、改装を行うことを決めた。冷ケースの入れ替えとともに、和日配、グロサリー(一般)食品などの売り場拡大も実施する。リニューアルによって、売り上げを10%増やす計画。
地方の食品スーパーは、人口減に伴う売り上げ減少や人手不足によって、採算が悪化している店舗が多い。その中で、耐久年数が経過して、冷ケースの入れ替えを迫られているスーパーは増えている。今回の「ホクレンショップFoodFarm羽幌店」は、JAるもいの資金支援を受けるなどして改装に踏み切り、地域の食インフラの継続が可能になった。今後、設備などが老朽化した地方の「Aコープ」など、JA系スーパーは、継続か閉店か、待ったなしの決断を迫られそうだ。