札幌の今、解体ノート2024年版⑧白石区菊水元町6条2丁目「パリミキ菊水元町店」

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 マチの新陳代謝は、建物の解体・新築が大きな要素を占める。見慣れた建物が解体され、新しい建物が建設され、マチは生まれ変わっていく。札幌には今、中心部にも郊外にも数多くの新陳代謝の姿がある。 札幌の今を記録する『札幌の今、解体ノート』の2024年8回目は、白石区菊水元町6条2丁目のメガネ専門店「パリミキ菊水元町店」。(写真は、解体工事が進んでいる「パリミキ菊水元町店」)

 メガネの「パリミキ」といえば、フランスの古城のような建物でお馴染みだ。札幌市内にも何ヵ所か、ロードサイドに建っている。その内の一つが、環状通沿いの菊水元町6条2丁目の「パリミキ菊水元町店」。デフォルメされた古城の塔が印象的で、遠くからでもすぐにメガネの「パリミキ」だと分かる。

 それほど、訴求力の高い建物だったが、そこに入っていた「菊水元町店」は、2024年7月7日に閉店。同月14日に移転店舗の「札幌北郷店」(白石区北郷3条8丁目1-5)が居抜きオープンした。これに伴い、「菊水元町店」は、同年8月5日から解体工事に入った。解体の注文者は、土地所有者でもある大和ハウスリアルティマネジメント(本社・東京都千代田区)、解体業者は北日本総業(同・江別市)。工期は同年10月31日まで。奇しくも、大和ハウスリアルティマネジメントは、環状通を挟んだ向かい側にある「マクドナルド菊水元町店」(閉店した「自遊空間菊水環状通店」跡地に建設された)の土地も所有している。

「菊水元町店」の解体によって、ユニークな建物に入っている「パリミキ」は、札幌市内ではゼロになる。痕跡を残しているのは、「まいばすけっと北5条西22丁目店」(中央区)。古城のような佇まいは、現役で使われている。

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