自治体窓口併設した北海道初のドラッグストア、「サツドラ当別太美店」2024年6月23日オープン

流通

 サツドラホールディングス(HD、本社・札幌市東区)の子会社、サッポロドラッグストアー(同・同)は2024年6月23日、自治体窓口を併設した、北海道初のドラッグストア「サツドラ当別太美店」(石狩郡当別町太美町1470-4)をオープンさせた。店内に「当別町役場西当別支所」(5人常駐)を設け、役場機能の8割を持たせるようにした。両者は、昨年2月に包括連携協定を締結しており、この店舗を核にして、持続可能な地域づくりを進める。(写真は、「サツドラ当別太美店」オープンに伴う「とうべつEZOCA」の導入記念セレモニー。左から、当別ポイントカード会・安藤賴孝理事長、当別町・後藤正洋町長、サツドラHD・富山浩樹社長CEO、リージョナルマーケティング・渡部真也社長COO)

「サツドラ当別太美店」は、JR当別駅からスウェーデンヒルズに伸びる、道路沿いにある町有地に建設。店舗面積は約396坪(約1310㎡)で、医薬品や化粧品、日用品、飲料に加えて青果、精肉を扱う。精肉は、他のサツドラ店舗でも展開している大三ミート産業(本社・福岡市田川市)が担当しており、通常よりも取り扱い品目を増やしている。
(写真は、「サツドラ当別太美店」の精肉コーナー)
(写真は、店舗内にある当別町役場西当別支所)

 店舗内には、「当別町役場西当別支所」を設けた。これまで、太美郵便局内に1人が常駐して対応していたが、役場機能を大幅に拡充する。福祉関係もリモート窓口を設け、本町地区の役場にいる担当者と直接対話をして、サービス提供ができるようにする。また、店舗オープンに合わせて、商店街などがつくる「当別ポイントカード会」が発行していた「アウルカード」を、サツドラグループの北海道共通カード「EZOCA」(リージョナルマーケティングが運営)に切り替え、町内34店舗でも使えるようにした。地域のポイントカードを「EZOCA」に代替させるのは、檜山郡江差町、斜里郡小清水町に続いて3例目。

(写真は、開店前に行列ができた「サツドラ当別太美店」)
(写真は、来店客を迎える後藤町長)

「サツドラ当別太美店」のオープンセレモニーで、サツドラHDの富山浩樹社長CEOは、「人口減少時代に自治体と連携して、店舗を中核にした、持続可能な地域づくりを進めていくモデルケースにしたい」と語った。当別町の後藤正洋町長は、「西当別地区には、生鮮食品を扱う店が少なく、札幌のあいの里地区まで買い物に行く人が多い。生鮮食品を扱う店舗ができたことで、経済をマチの中で回すことができるようになる。この店舗は、行政サービスの拠点でもあり、地域のデジタル化推進の役割も担ってもらいたい」と話した。

 西当別地区の人口は約6000人で、2020年度以降は、社会増が続いている。同地区では、小・中学生を対象にした、サツドラグループのデジタルスクールも定期的に開催されており、今後は、店舗内の集会所スペースで行っていく。

(写真は、「サツドラ当別太美店」)
※2024年7月5日記事一部削除しました。

関連記事

SUPPORTER

SUPPORTER