住設資材卸キムラ(本社・札幌市東区)の連結子会社ジョイフルエーケー(同・同)の2024年3月期決算は、売上高216億700万円、営業利益10億2700万円となり、前期比1・3%の減収、24・9%の営業減益になった。(写真は、「ジョイフルエーケー屯田店」)
減収、営業減益になったのは、コロナ特需の反動減、個人の節約志向、同業他社、他業種との競争激化が要因。同社は、顧客の満足度の向上や接客力向上で差別化を進めてきたが届かなかった。ジョイフルエーケーは、キムラが70%、ジョイフル本田(本社・茨城県土浦市)とアークランズ(三条本社・新潟県三条市、関東本部・さいたま市浦和区)が、それぞれ15%を出資している合弁企業。現在は、大型ホームセンター4店舗とペット専門店「ペットワールドPROX」4店舗、プロ向け資材などの専門店「BUILD-ON」1店舗を展開している。2023年3月期は、その前の期に比べて3・6%の売り上げ増、2・6%の営業利益増だったが、2期ぶりに減収、営業減益になった。
2025年3月期は、苫小牧市内に「ペットワールドPROX」と「BUILD-ON」を各1店舗ずつ新規出店する。同社は、「本州系大型店の出店や業態を超えた販売競争もあり、依然として厳しい経営環境が続く」としている。2025年夏には日本製紙釧路工場跡に「ジョイフルエーケー釧路店」の出店を計画している。なお、出資企業のアークランズは、道内で大型ホームセンターの「スーパービバホーム」4店舗、ホームセンター「ビバホーム」4店舗を展開しており、株主であり、競合先という関係になっている。