北洋銀行は4日、北海道の生物多様性保護を支援する目的で設立した「ほっく―基金」の2012年度分寄付として北海道大学植物園に100万円を寄付した。同日午前、同植物園内で北洋銀の横内龍三会長から増田清園長に目録が手渡された。(写真は、北大植物園内で行われた贈呈式。右が北洋銀横内龍三会長、左は北大植物園増田清園長。後方右の木は初代園長宮部金吾博士の名前が付いたミヤベイタヤ、左の木はハンカチノキ)
ほっくー基金は、北洋銀のキャラクター、ほっくーに因んで2010年9月に北洋銀が生物多様性保護を支援する目的で設立。預金者がほっくー定期預金に預け入れすると満期案内や明細を発行しない代わりに北洋銀が預入総額の0・02%拠出して基金を積み上げる仕組み。
寄付金の選定は、道や北海道環境財団、日本動物園水族館協会北海道ブロックの各団体から構成される「ほっくー基金選定協議会」が協議して決めるもので、12年度分として辻井達一湿地基金に90万円、北大植物園、尻別川の未来を考えるオビラメの会、猛禽類医学研究所、釧路市動物園、NPO法人サロベツエコネットワークにそれぞれ100万円、総額590万円の寄付が決まっている。
北大植物園へは新規助成。同植物園は130年の歴史がある日本で2番目に古い植物園で、絶滅危惧植物の保全拠点として北海道の高山帯絶滅危惧種の栽培、増殖技術の解明や向上に取り組み植物遺伝資源の保存機関の役割を担っている。今回の寄付は、消滅の危惧に晒されている「ヒダカソウ」、「エンゼセンノウ」等の移植などに役立ててもらう。