札幌の老舗とんかつ専門店「とんかつ玉藤」の「麻生店」(札幌市北区北40条西5丁目5-20)が、2024年3月17日に、半世紀にわたる営業を終了した。(写真は、2024年3月17日に閉店した「とんかつ玉藤麻生店」)
「とんかつ玉藤麻生店」は、麻生の五叉路交差点の近くの石橋ビル1階に入っていた。石橋ビルは2階建てで、1975年11月に竣工、「とんかつ玉藤」は同時期に出店した。地下鉄南北線麻生駅開業は1978年3月であるため、それよりも以前に同店はオープンしていた。「とんかつ玉藤」は、1952年に創業した、札幌の老舗とんかつ専門店。創業当時は玉藤が店舗展開をしていたが、1996年10月にどうきゆう(本社・札幌市豊平区)が玉藤をM&Aしてグループ化、現在はどうきゆうが運営している。「麻生店」は、旧玉藤の時代にオープンした店舗だった。麻生五叉路の半世紀を見つめてきた老舗が、看板を下ろした。
どうきゆうは、FC(フランチャイズ)展開していた「まいどおおきに食堂」の「玉藤」転換を図るなどして、現在は札幌市内9店舗のほか、千歳市、旭川市、ハワイに計12店舗を展開している。札幌市内9店舗は、中央区、手稲区、白石区に各1店舗、東区、厚別区、清田区に各2店舗という配置になっている。今回の「麻生店」閉店によって、「玉藤」空白区は北区、南区、西区の3区になった。なお、2024年3月27日(水)には「苫小牧店」(苫小牧市)、同年4月26日(金)には「登別店」(登別市)がオープンする予定で、店舗数は14店舗に増える。