ダイイチ(本社・帯広市)の3月連結中間決算は、価格競争の激化をロス削減や仕入れの見直しでカバーし売上高が前年中間期比2・2%増の161億3600万円、営業利益が同19・5%増の4億8800万円、経常利益が同23・7%増の4億6800万円、純利益が同28・4%増の2億9700万円になった。札幌ブロック3店舗が好業績の牽引役になった。(札幌ブロック3店舗が好調なダイイチ。写真は2011年12月22日オープン時のダイイチ発寒中央駅前店)
ブロック別の売上高は、次の通り。
・帯広ブロック(10店舗) 73億2100万円(前年同期比0・8%減)
・旭川ブロック(8店舗) 55億4100万円(同0・8%減)
・札幌ブロック(3店舗) 32億6700万円(同15・9%増)
札幌ブロックでは2011年12月末に3店舗目としてオープンした発寒中央駅前店(西区発寒10条3丁目)の売上げが3ヵ月分純増となったことや札幌市内でダイイチファンとも呼ばれる固定客を確実につかんだことが大幅増につながった。単純計算しても札幌圏3店舗は単店で年商20億円を超えることになる。
売上高総利益率は、ロス削減や仕入れの見直しなどでコストダウンを図ったことから前年中間期比0・4ポイント改善、23・5%になった。販売費及び一般管理費は連結全体で5300万円増加し35億4900万円になったが、売上高に占める比率は22%で前年中間期より0・1ポイント改善した。
9月期までの下期には新規出店はなくオール既存店での展開となるが、札幌圏での売上げによっては通期業績予想をさらに押し上げそうだ。