パチンコ経営の新和グループ(本部・札幌市)は、札幌医科大学附属病院に車椅子18台とシャワー用ストレッチャー1台を寄贈、27日に札医大で感謝状の贈呈式が行われた。新和グループは2年前から札医大への支援を始めており車椅子とストレッチャーの寄贈は昨年に続いて2回目。これによって取り換え時期を迎えていた附属病院の外来・入院患者向け車椅子がすべて新しくなった。(写真は、寄贈された車椅子、ストレッチャーをバックに目録を持つ島本和明札医大学長=左と感謝状を持つ新井修新和グループ統括代表取締役)
感謝状は、札医大の島本和明学長から新和グループ統括代表取締役の新井修氏に手渡された。島本学長は、「アメニティ(快適)な治療に繋がり心から感謝している。新和グループの好意を受けて道民への治療をしっかりやっていくとともに若い医師を育てて地域医療に結び付けていくところまで考えていきたい」と謝辞を述べた。
また新井氏は、「附属病院の車椅子が取り換え時期を迎えて不足していると聞いてすべて当社が寄贈させていただくことを決めた。当社の社員が入院しているおじいさんの見舞いに行ったところ当社の車椅子があってそれを報告すると、おじいさんも一緒になって喜んでくれたという話を聞き、私自身とても嬉しく思った」と語り、今後も札医大病院への支援を続けることを表明した。
新和グループは、2011年1月に医療・教育・研究のために1000万円を寄付したことを契機に札医大への支援を始めた。同年秋からは同グループ主催で附属病院のロビーを使った札幌交響楽団のアンサンブルコンサートが実施されており、入院患者や病院関係者だけでなく近隣の一般市民も鑑賞に訪れるなど秋の恒例イベントになっている。