ニトリホールディングスは15日、2013年度の「第8回ニトリ北海道応援基金」の助成先を選定した。市町村や一般を含めた助成先団体は109件で総額1億円の助成を行う。同基金では、09年から「植樹1000万本」構想を実施しており、これに則って市町村や一般から植樹助成の応募が増え、13年はこの分野で89団体、39万本の植樹に助成する。(写真は、15日に札幌市北区のニトリホールディングス本社で行われた助成先の発表)
この応援基金は、ニトリホールディングス(HD)と公益財団法人似鳥文化財団の共同事業で、今年が8回目。社会貢献活動の一環として取り組み、昨年は東日本大震災の被災地支援として奨学支援10億円を寄付、道内団体への助成は行わなかった。
13年度は150件の応募があり、その中から109件が選定された。内訳は植樹が89団体(市町村66、一般23)、文化関連が20団体。植樹では、町立中学新1年生10人の入学記念植樹として鹿部町に10本が助成されるほか、浦幌町にはカラマツの苗6万本が寄贈される。
文化関連には、不登校生徒などに対する通信制高校への助成や児童虐待などから緊急避難するための子どもシェルター事業への助成、札幌国際短編映画祭、YOSAKOIソーラン祭りのほか邦楽関連や演劇関連などがある。また、春の選抜甲子園大会に21世紀枠で出場する遠軽高校支援も行う。
選定委員長の高向巖札幌商工会議所会頭は、「これらの応援は経済界の一員としてとても有難い。各グループは、有効に使って欲しい」と語っていた。
また、ニトリHDの似鳥昭雄社長は、「09年から20年で全道に北海道特有の木を1千万本植えることを目標に助成を募っている。13年度で累計176万本になるが、今後も植樹助成を継続し、道内の緑化率を高めて全国や海外から観光客を呼び込めるようにしたい」と述べた。なお、他の選定委員は長沼修札幌ドーム社長、堀達也財団法人北海道体育協会会長(元知事)の2人。