低価格の「業務スーパー」が、同じく低価格の「トライアル」のほぼ真横に出店する。商品値上げが相次ぎ、買い物客の生活防衛意識が高まる中、千歳市清流地区で低価格スーパーが集積する。(写真は、建設中の仮称「業務スーパー千歳清流店」)
「業務スーパー」のフランチャイジーとして、全国183店舗を展開するG-7スーパーマート(本社・神戸市須磨区)は、北海道で14店舗を出店している。同社が今回出店するのは、仮称「千歳清流店」(千歳市清流2丁目)。同社が注文者となって今年2月から店舗の建設が進んでおり、完成は今年8月10日頃。店舗の設計は、大和ハウス工業(本社・大阪市北区)北日本支社一級建築士事務所(仙台市泉区)、監理は同社北日本北海道監理一級建築士事務所(札幌市東区)、施工は同社北日本支社(仙台市泉区)。
この「業務スーパー」の出店場所は、2014年6月にオープンしたトライアルカンパニー(本社・福岡市東区)の「スーパーセンタートライアル千歳清流店」のほぼ真横に当たる。店舗面積1000坪を超える24時間営業の「トライアル」店舗と違い、「業務スーパー」は12時間営業が中心で、店舗面積も約300坪と小さい。ただ、両店舗共に「安さ」が魅力で、競合する部分と補完する部分がある。
北海道では、既に苫小牧市内の「スーパーセンタートライアル苫小牧東店」と「業務スーパー苫小牧東店」、札幌市手稲区の「スーパーセンター手稲星置店」と「業務スーパー手稲星置店」が近接立地で展開しており、千歳市清流は3例目の近接出店となる。
トライアルカンパニーは現在、北海道で26店舗を展開しており、5月に「スーパーセンタートライアル幕別店」(中川郡幕別町)、6月に「トライアルスマート新発寒店」(札幌市手稲区)をオープンさせ、道内28店舗になる。また、「業務スーパー」は2023年5月11日に「静内店」(日高郡新ひだか町)をオープンさせて、道内32店舗になった。なお、千歳市内にはG-7スーパーマートが2014年8月、「旭友スーパー」跡に「千歳店」(北信濃783-11)を出店している。