北洋銀行(本店・札幌市中央区)の旧本店が入っていた北洋ビル(同区大通西3丁目11番地)1階に、海産物専門店佐藤水産(本社・同市中央区)の直営店が出店する。2023年12月のオープンを予定している。(写真は、大通公園に面した北洋ビル。手前の彫刻は、北洋ビルの竣工を記念して、旧北洋相互銀行が同公園に寄贈した山田良定のブロンズ像「湖風」)
北洋ビルは、北洋銀の関連不動産企業、交洋不動産(本社・札幌市中央区)が所有しており、1975年に竣工。敷地面積約581坪(1918㎡)、建築面積約559坪(1847㎡)、地下3階、地上10階建て、延べ床面積約6373坪(2万1034㎡)。1階から10階までは事務所で、北洋銀の本店や本部のほか、旧そうご電器本社などが入っていた。現在は北洋グループ企業などが入っている。
地下は物販店舗や飲食店が入っており、現在は地下鉄コンコースに面した地下2階にアインファーマシーズ(本社・札幌市白石区)の「アインズ&トルペ地下街店」やHOYA(同・東京都新宿区)の「アイシティ札幌大通店」のほか、アレフ(同・札幌市白石区)の「びっくりドンキー大通地下店」、宮田屋珈琲(同・同市清田区)の「宮田屋珈琲大通店」、アイチフーズホールディングス(同・同市豊平区)の子会社、ベントス(同・同)の「そば処はまなす」が入っている。
1階の北洋銀旧本店跡では、期間限定でイベントが行われたりしていたが、恒常的な利用はなかった。今回、佐藤水産が店舗を構えることになり、本店が移転して以来、13年ぶりに1階の本格的な利用が決まった。店舗面積は約238坪(788㎡)、オープン予定日は2023年12月29日となっている。
佐藤水産は現在、直営店舗を道内8店舗と羽田空港1店舗の計9店舗展開。「本店」は、中央区北4条西3丁目の交洋ビル1階、2階に入っており、2003年11月から営業を開始した。その交洋ビルや旧札幌西武などを含めた街区約1・7haは再開発が決まっており、既存ビル取り壊しも予定されている。今回の北洋ビルの新店舗は、「本店」の代替店舗と位置付けられそう。