アークスグループで帯広、釧路など道東で食品スーパーを展開する福原(本社・帯広市)の創業者、福原治平氏が10日、帯広市内の病院で死去。94歳。
1960年に鹿追町内にスーパー1号店を出店、同社の社長、会長を務め2005年から名誉会長。同社は、02年にラルズ(本社・札幌市)と経営統合しアークスを設立、100%子会社となった。
1918年十勝管内音更町(のち分村し現在鹿追町)生まれ。戦時中2度の召集を経て地元に戻り46年に食堂経営。その後、生鮮食品を扱い、58年に個人経営から株式会社組織の福原商店を設立した。
自身が収集した絵画コレクションを一般に公開するため07年、鹿追町に福原記念美術館を設立、斉藤齋の洋画や神田日勝、棟方志功の美術品などが展示されている。
治平氏がオーナーだった有限会社丸治は、アークスの発行株式の5・61%を所有する第2位株主(12年2月末現在)。
通夜は16日午後7時、告別式は17日午前11時から鹿追町民ホール。
アークスの代表表取締役副会長を務める福原朋治氏は弟。