函館でも目につくコンビニ「閉店」と「再活用」の循環

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 函館市内でコンビニエンスストアの店舗跡が、目につくようになっている。コンビニ店舗は、利便性の良い場所にあるのが一般的なので、賑わいの消えた建物は余計に目立ってしまうようだ。しかし、店舗跡を利用した再活用も活発。閉店→再活用は街の元気さの表れとも言えそう。(写真は、旧「ローソン函館花園町店」)

 産業道路沿いにあった「ローソン函館花園町店」(花園町4-25)。この店舗は、2022年9月30日に閉店した。学園通の三叉路の角にあるため、遠くからでも視認性が高い。それだけに、ひと気のない建物は周囲の空気感と異質な波長を醸し出しているように感じる。店舗のガラス窓には「テナント募集」の貼り紙が掲出されている。

(写真は、旧「ローソン函館本町電車通店」)

 丸井今井函館店やシエスタハコダテがある本町。五稜郭公園にも近いこの界隈の函館市電沿いにあったのが、「ローソン函館本町電車通店」(本町29-20)。こちらは、2022年1月末で閉店した。入り口やガラス窓には白いシートがかけられて内部は見えない。

(写真は、旧「セブンーイレブン函館花園店」)

 日吉が丘通の「サツドラ函館花園店」に隣接しているのが、旧「セブンーイレブン函館花園店」(花園町26-3)。この店舗の閉店時期は明確には分からないが、少なくとも2022年9月頃までは営業していた。現在は、写真のように他の空き店舗に比べて化粧直しされ、新しい印象がある。この店舗跡は、3月下旬に「セイコーマート函館花園店」として新たにオープン予定。

(写真は、「アストロプロダクツ函館店」になっている旧「セブンーイレブン函館万代店」)

 コンビニの店舗跡は、「セイコーマート」のようにこれまでと違うブランドが入るケースも含めて、さまざまな後継利用がなされている。「セブンーイレブン函館万代町店」跡は、工具・DIY・整備用品の「アストロプロダクツ函館店」(万代町12-12)が後継店舗になっている。コンビニの「閉店」と「再活用」は、街の新陳代謝を表出している。

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