フリーキャスターで北大創成研究機構客員教授の佐藤のりゆき氏を中心に同志10人が昨年10月に立ち上げた「北海道独立研究会」が、2月21日に立ち上げ記念のシンポジウムを開催する。中央依存をますます強める北海道に独立の気概や大志を持って自ら行動する機運を盛り上げて行こうというのが研究会立ち上げの狙い。初のシンポジウムでは北海道経済の根幹を占める「観光」と「交通」をテーマに開催、一方的な講演会ではなく参加者と双方向の意見交換で一味違ったシンポジウムとする考え。(写真は、北海道独立研究会を立ち上げた佐藤のりゆき氏)
「北海道独立研究会」を立ち上げたのは、佐藤氏のほかに大西雅之鶴雅グループ代表取締役、横山純一北海学園大教授、遠藤乾北海道大教授、白崎修一札幌秀友会病院副院長、石崎岳北海学園特任教授、茂手木貴一北海道観光振興機構職員、片岡廣幸総合商研代表取締役、吉見宏北海道大教授、浅野一弘札幌大教授の10人。
北海道民の多くは将来に不安を感じている。人口減少や高齢化が全国のどこよりも加速度的に進む北海道にとって、道民こそが北海道を持続的に発展させる主役でなければならないが、将来不安のあまり現状維持を肯定し自ら動くことに躊躇する傾向が高まっている。
つまり、将来はもっと景気や経済が悪くなるという不安が強いため、現状で満足しようという消極的現状肯定感が道民の中に芽生えているという訳だ。
古くから言われている中央依存気質に現状肯定感が重なれば、食や観光と言った北海道にとって優位な資源を活かすことができない。
「北海道独立研究会」は、こうした現状に強い危機感を持つ同志が個人の立場で集まり、独立の気概や大志を抱いて自ら行動すれば将来はもっと豊かになるという精神土壌を復活させる起爆剤の役割を果たそうというものだ。
北海道にとって最も必要なのは「三人称で語る北海道」ではなく、「一人称で語る北海道」。立ち上げ記念のシンポジウムでは、北海道経済の要となる「観光」と「交通」をテーマに研究会メンバーや参加者が一人称で本音を出し合うことにしている。
シンポジウムは2月21日午後6時から札幌プリンスホテル国際館パミール(札幌市中央区南2条西11丁目)で行われ、午後7時40分からは懇親会も予定されている。参加費はシンポジウム500円、懇親会5000円。
問い合わせ先は、「北海道独立研究会事務局」テレベック内☎011・641・8639
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