自然派化粧品「SHIRO」、「みんなの工場」製造エリア12月竣工

経済総合

 コスメティックブランド「SHIRO」を展開するシロ(本社・東京都港区)が、創業の地、砂川市で建設を進めている「みんなの工場」の製造エリアが2022年12月に竣工する。

 「みんなの工場」は、製造エリアのほか市内外の人たちに開かれた工場とするため、さまざまな付帯施設を設ける。12月に先行して製造エリアが稼働し、2023年5月に付帯施設が完成、グランドオープンの予定。(写真は、建設が進んでいるシロの「みんなの工場」)

 シロは、現工場が老朽化し手狭になってきたことから、創業年の1989年に閉校した砂川市内の江陽小学校跡地(豊沼町54-1)を取得、新工場を建設することを昨年決定した。建設にあたり、創業の地への恩返しを模索。単に製造機能だけでなくモノづくり、教育、観光を含めたテーマパークを目指そうと市民を含めた「みんなのすながわプロジェクト」を始動させ、ワークショップや座談会を開催するなどして施設名や付帯施設の検討を進めてきた。

 今年2月に工場名称を「みんなの工場」に決定、製造エリアのほかに空中で子どもが遊べるジャングルネット、自由に過ごせるラウンジ、既存の「砂川本店」を移転させたSHIROショップ、ダンスやアートなどの公開練習場として利用できるスタジオなどを整備することにした。

 「みんなの工場」は、敷地面積約6161坪(2万0332㎡)、全施設の延べ床面積は約873坪(2881㎡)、そのうち製造施設の延べ床面積は約539坪(17891㎡)。

 製造能力は、これまでの月産約20万個から約80万個に拡大、従業員数も約50人から約100人に倍増させる。工事期間は、2022年5月1日から同年11月30日。設計、監理はアリイイリエアーキテクツ一級建築士事務所(東京都中野区)、施工は石塚建設興業(本社・稚内市)。

 製造エリアは、研究開発室や素材の前処理室、調合室、充填室、包装室などからなり、ガラス張りにする。製造工程の作業は、付帯施設のラウンジから見学することができるようにする。付帯施設が完成して「みんなの工場」がグランドオープンするのは、2023年5月頃になる予定。総投資額は10数億円。

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